シーズン4 昨日見終わって放心状態です。
余韻を引きずりまくっております。何これ、すごいドラマ。
今まで見てなかったなんて信じられないぞ。ドラマ好きな方々が口をそろえて
素晴らしいドラマ!!と言われるのも納得です。私の中ではブレーキングバッドがずっと1位ですが、このシーズン4を見て順位入れ替わるかもと思いました。シーズン5の最後まで見るのが楽しみすぎます。
最初はネタバレなしの感想から。
海外ドラマはシーズン1が一番面白くて、後はだんだん尻すぼみ&フィラーが多いのですが、ザワイヤーはシーズンを追うごとに面白くなっていきます。
ただし、シーズンごとには前半がスローテンポでこれからの説明的な描写も多く、やや退屈なシーンも多々ありました。すごく好きな感じで始まったけど「言われてるほど名作じゃないんじゃ?」と思ったりしました。
しかーし中盤からの追い上げ、後半の畳みかけが本当にすごい。毎回最後まで見てよかったあと思います。
ショーランナー、プロデュ―サー、脚本が新聞の警察専門の記者デビッドサイモン。ボルティモア殺人課の刑事から公立学校の教師になったエドバーンズ。なのでボルティモアを徹底的に描いていてものすごくリアルです。
私たちが見ることのできない黒人貧困層の生活とそこから抜け出せない人たちの葛藤を見事に描いていると思います。
シーズン4の中心は学校でストリートキッズたち。刑事から教師になったエドバーンズが脚本のパートナーなのですごく納得です。どれほど実体験が描かれているのかとぞくぞくします。
オバマ元大統領のお気に入りのドラマの一つだそうですが、このシーズン4で決まったんじゃないかと思いました。
私の大好きなブレーキングバッドはエンタメとして素晴らしく、脚本それから演技が素晴らしいのですが、現実としてあり得ないストーリー(あるかもだけど?)ですが、ザワイヤーは今日もどこかの街角で同じことが繰り返されているだろうというリアリティーがあります。
「きっつい!」と何回言ったか分からない、でも次が見たい。多分一人で見てたら朝までビンジしていると思います。これは途中でやめられない。
特にシーズン4は14歳(8年生)の子供たち4人が中心の物語で、つい(おかあさん目線)でハラハラしながら見ました。「家に帰りなさい!」みたいなw
シーズン5まで見てまた感想を書きますが、本当に素晴らしいドラマです。
この下の写真の4人の少年たちがシーズン4の中心になります。かかわる刑事たち、ストリートで力を伸ばすマルロの一味、市長選と盛りだくさん。でもきちんとまとまっています。
この写真の下からネタバレです。
。。。。。ここからネタバレ。。。。。
シーズン4はジミーは制服警察官に戻り出番がほぼなしです。主人公じゃないの?笑
幕開けはかわいい顔して残酷な殺し屋スヌープがネイルガンを買うところからで、このネイルガンが物語に大きくかかわってきます。
マルロの勢力が大きくなり、邪魔な奴はガンガン消していくスタイル。ひどいわあ。
それから市長選でカルケティーが市長になり、すぐに問題が山のようにあり、特に予算関係でもめます。
それから推しのwオマール。健在です。大好き。マルロにはめられ刑務所に入れられ危機一髪(敵が多いので懸賞金かけられている)バンクに貸しがあるだろと頼み危機を逃れます。
シーズン4の物語の中心は8年生(中学2年)の4人の男の子。黒人貧困層で親が麻薬中毒者や刑務所に入っていたりそれぞれ問題あり。シーズン3で警察官をやめたプレッツが教師としてこの子達にかかわってきます。
写真左からデューカン(デューク、ドゥーキー)
親は薬中で非常に貧しい生活。食事もままならず、シャワーもない生活でクラスメートから「臭いから席変えて」と言われてしまいます。
プレッツは最初こそ、ひ弱でダメな感じの新米教師ですが、すごくいい先生になっていきます。プレッツ金八!デュークにランチをあげ、学校のシャワーを使わせ洗濯までも。そしてデューキーは学業に専念でき、飛び級になります。これが後ほど災いします。ここも辛い。高校になじめず学校に行かなくなり、さらに家を出る羽目になりまたストリートに戻ります。デュ―クを救えなかったプレッツ。
ランディー
悪い子ではないのですが学校でも商売(チョコレートバーの売買)して怒られたり、ちょいワルです。ムードメーカーでいつも笑っていてかわいかった。学校でちょっとした見張りを頼まれ、そのことで校長に呼ばれ「実は殺人見たことある」とつい言ってしまい、これが後から大ごとになります。ハークはこの取り調べでポカしたり、ビデオカメラでも失敗します。バカバカ~!
この取り調べから、どこに行ってもスニッチ(警察などに情報を売る裏切りもの)と呼ばれついに家に放火までされます。カーヴァー(出るたびに神父!!って思うw)が親身になり守ろうとするのですが、こちらも守れませんでした。
次のマイケル。
一番運命が変わってしまった。やはり母親が麻薬中毒者。貧困の中、父親違いの弟をとてもかわいがっているけれど、だれにも頼らない骨のある男の子。でも弟の父親が戻ってきて生活は一転します。
最初わからなかったのですが、この父親に性的虐待をうけていたようで(映像には出てきません、間接的なセリフなどでわかりました)悩んだ末にマルロに殺害の依頼をします。ああもうどうしてプレッツとかに言わなかったのかな?遠ざける以上の憎しみだったのかと思いました。
このせいで親身になってくれていたボクシングジムのタイリースwじゃないデニスコーチにも心を開かなかったマイケル。すごく素質があったのに、この殺人の件からマルロの下で暗殺の仕事を始めます。
ポニーテールのネイモンド
父親が懐かしのウイーベイ(シーズン1)家に熱帯魚がまだいて笑いました。口も悪く、攻撃的で学校の問題児だったのですが、コルヴインの熱心な指導のもと少しづつ変わっていきます。母親が最低の最低。ストリートで麻薬売ってきな!とけしかけます。ひどいわあ。
ストリートに立つようになり暴力沙汰が苦手だと気が付きます。でも母親のためにやめられず。コルヴィンはなんと刑務所のウイーベイに面会してネイモンドの里親になることを決めます。
4人の中でネイモンドだけが抜け出すことができたのかなと少し希望が。でもこんな事きっとすごく少なくて、実際には後の3人の運命の方がうんと多いのだと思います。
そして大好きなバブルスもストリートキッズの一人シェロッドと親密になり、学校に戻すために「叔父だ」と嘘までつきます。プレッツとばったり会って「アンダーカバーだろ?黙ってるよ」と言った時は笑った。
バブルスはカートでシャツを中心にシェロッドとストリートセールを。しかし目を付けられ毎回襲われてしまいます。ここ辛かった。そして麻薬に劇薬を混ぜて殺そうとしてシェロッドはそれを飲んでしまいます。わかっていたけど、ものすごくつらかったです。泣き崩れるバブルス出頭して首をつっていたときは「ぎゃ~!」って叫んでしまった。バブルスもまた少年を救えなかった。自分自身も。
負の連鎖と言うか、この生活から抜け出せない子供たち。ずっとはらはらしました。最初に4人が集まって話をしている時に銃声が鳴り「今のあれだったよな」と銃の名前いうところで、置かれている状況がよくわかります。
そしてゾンビを怖がる子供らしいところと「じゃあ見に行ってみる?」と廃屋に入って死体袋を見つけて「な、ただの死体だ」っていうところはぞっとしました。そんなん見慣れているってことなんだなと。
とんでもない世界に見えますけど、こんな暮らしをしている子供たちどのくらいいるのかと心配になります。
希望はコルヴィンとネイモンド。コルヴィンはシーズン3でも麻薬合法地区を作ったりして、ちと変わってるとこがあるので、モデルがいたのかもしれないですね。
それから後半ジミーがボウディーとランチしたりして、ちょっとほんわかしたのですが、車に乗り込むところを見られて、これも密告者だと射殺されます。これをしたのがマイケルで、ああもうなんだかもう、何とも言えない~。ジミーもまたボーディーを救えなかったんだな。辛いです。ジミーがこれで殺人課に戻ることに決めたのかな。
シーズン4は本当にすごい名作です。まだまだ他にもサイドストーリーがあるんだけど、政治関係にあんまり興味ないので、そこは飛ばしますw
希望の一つは学校が結構まともなところかなと思いました。荒んだ学校も見たことがあるので、大げさじゃないんですよね。先生によって大きく運命が変わることあると思います。
あああシーズン5で終わりなんて悲しすぎる。バブルスどうなるの?オマールは?はらはらしつつ最後まで大事に見ます。