2021年5月27日木曜日

アーミーオブザデッド Army of the Dead 感想 ネタバレなし、後からあり。

 アーミー・オブ・ザ・デッド (Army of the Dead)

2021年 ホラーアクション R 2時間28分

監督ザックスナイダー

主演デイブバウティスタ


最初はネタバレなし感想。


いやあ長い長すぎる。約2時間半! これはもう少し短くしてほしかった。この映画を好きか嫌いかと聞かれたら好き。楽しんで見ました。

いろいろ考えちゃいけないエンタメ作品です。

Netflixアメリカ1位だったけど賛意両論あったので「見るのやめようかな」とも思ったのですが予告編を見てアクションな感じだったし、ザックスナイダー監督好きなので見てみました。あと真田さんがでてたからw


ゾンビ映画もドラマも大好きで、その中で一番好きな作品がザックスナイダーのドーンオブザデッド(2004年)でした。ゾンビ生みの親ロメロ監督のゾンビ1978年(アメリカのタイトルは同じDawn of the dead)こちらももちろん大好きです。

ロメロ監督が「ゾンビはゆっくり動く」というルールを作ったのに、リメイクはめっちゃ走るゾンビ。すごく怖い。私のナンバーワンのお気に入りゾンビ映画 脚本がいいんです。ジェームスガン監督が書いてます。




そのザック監督だったから見たのですが、これは、ちょっと違うテイストでした。

派手で怖いゾンビがいっぱい全力疾走さらにグロイところは同じ。でもなんだか余計なものをもりもりにしちゃったところがイマイチでした。新しい設定とか。

見どころはすごくお金かけててめっちゃド派手なオープニング!

ここはすごく良かったのですが、なんでここを映画にしなかったの?

このオープニングダイジェストが面白かったのに、このまま1時間半くらいにして、今回のアーミーオブデッドは2にして、これまた1時間半くらいでよくなかった?と思いました。

なんで?という疑問と突っ込みも満載。しかーし

「今日は何も考えたくない、ただただドンパチが見たいんだあ。できたらゾンビの頭パッカーンの」と言う方にお勧め。ゾンビのシューティングゲームのようでした。ラスベガスが舞台って言うのも面白かった。

この下からネタバレ感想です。




ここからネタバレ感想。


もう娘がね、超イライラしました。演技もやりすぎで感情移入できず。まあそういう映画じゃないにしても、だったらそういう設定なしでやってほしかったなと思いました。デイブバウティスタも好きな俳優ですけど、演技力的にはちょっとあれというかアクションだけに力入れてよかったんじゃないかなと。ぐいぐい引っ張るリーダー的な立ち位置で。奥さんが……とかフードトラックが……とか余計だったのではと思いました。長くなっちゃったし。

アッと思ったのはジョンドリーじゃなくてギャレットディラハント 悪い役だろうなと思ったらその通りでした。フィアーザウオーキングデッドのジョンとアクセントも全く違って驚きました。

オマリハードウイックさんがよかったです。でも出た時、この人の事もフィアーの人?って間違えた。w 全然違った。夫は「タイリース?」って違うよ、それはザワイヤーのほう。




ゾンビも進化しすぎです。頭もよくて統率力のあるゾンビはまだしも王さまとクイーンかあ。ここも設定盛りすぎな気がしました。もうゾンビじゃなくてモンスター?あ!ゲームオブスローンズ冬の王に似てた。

ゾンビ虎とゾンビ馬は新しかったですね。ラスベガスのショーのホワイトタイガーですよね。動物もゾンビになると動物園とか大変なことになっちゃいますね。サンディエゴとか。

アーミーゾンビたちの声がプレデターそっくりでした。最後のヘリコプターがいないところもエイリアン2だなあとかオマージュかもしれないですけど。

真後ろにゾンビ王がせまっているのにヘリコプター操縦士が「自分だけ助かろうと思って、デモ良心の呵責がね~」とか言う暇ないから!w ちなみにこの人はコメディアンです。元のキャスティングの俳優がスキャンダルで降版、急遽代役だったそうです。

金庫開け青年はちとおもしろかったけど、銃を撃ったことない人が走るゾンビの頭に命中とか、ないわあ。反対にすぐそばのユーチューバーが助けられる友人を見てるだけとか、う~ん。あ!考えちゃいけないんだった。

ミリタリー物を見ると夫はすぐに「拳銃の玉が多すぎる」とか「バッジの位置が違う」とかいいだすんですが、今回も言ってました。笑 

すぐに「この位置からあの射撃は無理」とか言いだしてうるさい。私も「これからゾンビ殺しにいくのに口紅塗る?」とかそっち系にうるさい。

でも何も考えないでアクションとゾンビシューティングだけ楽しみたいならいい映画だと思います。

ちょっと長すぎるけど。






2021年5月24日月曜日

The Wire ザワイヤー シーズン3 感想 やっぱり素晴らしいドラマ!

 


毎日、1ワイヤーw この世界観にはまって他のドラマ見られません。

途中歯医者での手術なんかあったので、すっかり見るの遅くなりました。


シーズン3 感想

またストリートの麻薬戦争に戻りますが、政治が絡んできます。

シーズン1も2もですが3は特に前半のテンポがスローでした。中盤が特に。

しかし後半からストリンガーとエイボンとオマールのあれこれがものすごく盛り上がります。いや素晴らしい。やっぱり好きだなあこのドラマ。

骨太!!しびれる!

一つ文句があるとすればベッドシーンが多すぎるかな。しかも毛布に隠れていたりしないで、尻丸出しのw 大人とはいえ息子と見ているのでちと気まずい。もともとあんまりベッドシーンいらない派です。バイオレンスはOK ラブはいらん、みたいな。

でもワイヤーのベッドシーンはラブじゃないの多いです。体だけの関係とか一夜限りとか。昼は優秀な刑事が夜はバーでグダグダでナンパとか。すごくリアルだなと思います。「警察官もスーパーマンじゃないよ、いろいろな悩みを抱えているんだ」に焦点を当てたのはヒルストリートブルースが最初だったと思います。かっこよく解決していく刑事ものが多い中、ザワイヤーのような重くてリアルなドラマ好きです。

社会派で重いとはいえ、笑えるところも結構あると私は思いました。問題児ジミーの表情とかパートナーのバンクスとか。セリフも結構きわどくてストリート独特のスラングも多くて一時停止して意味を聞いたりしてます。

刑事の方では私の一番好きなキャラはバンクです。酔っぱらいのグダグダぶりがいいですね。笑

ストリートの方の好きなキャラはオマールとバブルス 笑 どっちもすごくいいキャラ。バブルスのルックスはリアルでいいですね。


ここからネタバレ感想


舞台は港からストリートに戻り政治色が強くなってきます。

ゲームオブスローンズのリトルフィンガーとウォーキングデッドのタイリースが登場。あ!って思って誰だっけ?w フィアーの方の人だと思った。

事件が絶えないボルティモア。犯罪率を下げれとロールズが部下に煽るところ本当に意地悪。

そして「犯罪率を下げるには」と考えたのがコルヴィン警視の「この一角だけで麻薬売らせちゃえ」作戦。いやいかんでしょ!w

確かに絶対にドラッグ商売がなくならないのであれば、場所を決めるというのもありかなと思うし、今現在マリファナがどんどん合法になっていくのを見ると時代を先取りとも思えます。

この地区で働いているのがハーク(神父ゲイブ!)とカーヴァ―。カーヴァ―は「もうやってられない」と新聞社にリークします。

麻薬フリーゾーンなんて大問題ですよね。コルヴィン警視辞職でかわいそうだったけど、しょうがないよね。

シーズン3で1番の山場は後半蝶ネクタイの殺し屋ブラザーが帰ってきて、オマールと一緒にストリンガーベルを撃ちに行くところ。ここはすごい迫力で良かったです。

ストリンガーベルも良いキャラだったな。頭脳で勝負しようとして大学まで通って。でも早く出てきてエイボンともめて、自分でディアンジェロの事言っちゃいましたね。ここもびっくりしたけど、妹に言わないエイボンにも。

シーズン3もいろいろありました。ダニエルズは離婚寸前でパールマンと浮気。パールマンと別れたジミーは元妻ともうまくいかず、新しく出会った女性とも寝室を共にしただけで、食事デートで振られ(ここ結構きつかったですね、なんていうか育ちの違いみたいな感じがして)仕事ではディアンジェロの自殺を洗いなおし他殺を疑い、プリツビルスキーが刑事を撃ち殺したり。ダニエルズやフリーマンが慰めるところ良かったな。

事実だけ見ると「差別主義者の白人が黒人刑事を撃ち殺した」に見える。ここもすごくリアルですね。反対にトミー(リトルフィンガー笑)が立候補しようとして笑われるところとか(ボルティモアは黒人が多いので白人のトミーは不利)2004年の作品なのに、現在でも問題な社会問題をたくさん詰め込んできています。

脚本と原案素晴らしいですよね。やっぱり経験がものをいうのですね。

シーズン4もめちゃ楽しみです。