監督スパイクリー
主演ジョンデビッドワシントン(デンゼルワシントンの息子さんだって!)
IMDb7.5
父の日に家でのんびり映画が見たいという夫のリクエストでコメディーだとばっかり思っていたブラッククランズマンを見ました。
予告編を見て勘違いしていたんです。笑いもありますけど、やはりしっかりと人種差別に対しての強いメッセージがありました。
簡単なあらすじ
1970年代 コロラドで初めて黒人警察官に採用されたロン(ジョンデビットワシントン)が白人至上主義の過激な団体KKKにユダヤ人警察官(アダムドライバー)と共に潜入捜査をする。というものです。
初めて聞いた時はありえないと思ったのですが、実話がベース(ロンが書いた自伝より)と聞いて驚きました。
スパイクリー監督の映画は実は少し苦手で、ドゥーザライトシングはかなり衝撃で、ちょっとトラウマです。
ずっと一貫して人種差別と闘うリー監督の映画は素晴らしいのですが、マラソン走った後のようにくたくたになります。
しかも走った爽快感ではなくて胸にいつまでも残る重い苦しさ。
メッセージはしっかり伝わったから~~もう許して!!という感じ。
でも誰かが伝えていくしかないんですよね。
アメリカの人種差別問題はすごく根深いです。
数が少なくなったとはいえ、まだ実際に活動しているグループです。
実は最近KKKのパレードがデイトンオハイオで開かれました。2017年バージニアCharlottesvillでの悪夢が蘇りました。この様子は映画の中に出てきます。
デイトンでは幸い集まったKKKは数人それに対KKK団体などが1000人警官もコロンバスとシンシナティーから集結して何事も起こらずに済みました。
街をあげてのアンチ・ヘイトには涙が出ました。
私もカラード。差別される側の人間です。
それでも黒人が受けてきた苦しみや悲しみは想像もできません。
そんな歴史を絶対に残すというスパイクリ―監督の強い意志を感じます。
この映画はコメディー色も強くて結構笑うところもありました。
潜入捜査のハラハラもあり、後半まで見て初めてリー監督で好きな映画かも!と思ったのですが、うん、やっぱりこう、どしーーんと来ました。
この映画で良かったのはアダムドライバーです。カイロレンより全然よかった!笑
嫌いだったんですけど好きになりました。
それからジョンデビッドワシントンの白人口調もうまいと思いましたけど、電話だとわかりますよね。声の感じで。本当のロンさん幹部をだますくらい発音が本当にうまかったんだろうなと思いました。
ネタバレ
最後のほう、げらげら笑いながら電話切るところで終わってたら本当に好きな映画だったのに、その後にバージニアのパレード時の暴力をこれでもかと詰め込んで落ち込みました。ここ閲覧注意です。本当の映像です。
これは見たくなかったなあ。アメリカのニュースで嫌って言うほど流れます。それでも全世界に発信するのに必要だったのかな?
スパイクリーにやっぱりやられた~!と怒ってしまった。
最初ちょっとテンポ悪くて何度も同じ映像挟んだりして、見るのやめようかなーと思ったくらい。でも父の日なので見ました。笑 で、途中からすっごく面白くなっていって、特にアダムドライバーがユダヤ人だろうと詰め寄られるところハラハラドキドキしましたね。しつこいんだもん。このカップルの最後ざまあって思ってしまった。
車ドカーンでやった~!!からの最後電話がかかってきて黒人口調でバカにして皆で大笑い。私も笑ってアー面白かったね~!!か~らの、あれ。
最後のドキュメンタリー私はやっぱり入れないで欲しかったと思いました。
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