2022年2月20日日曜日

Texas chainsaw massacre  Netflix 悪魔のいけにえ レザーフェースリターン オリジナルとの比較も

 



2022年2月18日Netflix配信

まずはこの映画の感想 ネタバレなしから。

ごくごく普通のホラー映画としては、おもしろかったです。でも全く怖くなかったし、グロさもそれほどじゃなかったです。

何か所かグロ耐性なしの方にはぎゃあ~!!のシーンあります。3,4か所?

後ほどネタバレにて結果発表~~(ぜひハマちゃんで脳内再生してくださいw)


オリジナルの主要人物の一人が登場するというだけで、ストーリーは、ほぼ別物でした。最後までテンポも良く退屈せずに見られましたけど、ん~無理に(悪魔のいけにえ)にしなくても良かったんじゃないかなと思いました。


でもアメリカの田舎の閉鎖的なところ、よそ者の居心地の悪さ、何か起こるんじゃないかという恐怖感は原作に忠実かなと思います。


アメリカのド田舎は都会からの旅行者に厳しいし、人種差別も根強かったりします。街にやってきた黒人の男性が南部軍の旗を見つけるところとか、すごくリアルでした。この旗見たら私も逃げるわw いやだよねえ、わかる!

オリジナルが名作なうえに怖すぎるので、比べたらやっぱり物足りないです。

ちなみに英語題名は

Texas chainsaw massacre リメイクも続編にもこれが入ります。

テキサス チェーンソー 殺戮

この殺戮のMassacreを昔言い間違えてマスカラと言ってしまい大笑いをかっさらいました。

「やだ、そんなマスカラ!」「売れないネーミング!」とか。ふっ笑えよ……

それ以来ネタで(ネタだから!)テキサスチェーンソーマラカス!とかマサチューセッツとか言っております。


この映画の中に好きな映像がいくつかありました。枯れたひまわり畑をトラックのライトで捜索するシーン。


燃え上っているように見えて美しい映像だと思いました。




後からネタバレ感想書きますが、レビューかなり低いですけど、私は楽しめました。

ただ予告編にも出てきたスマホで一斉にレザーフェースの映像を撮るシーン、あれはダメですよね。いらなかったなあと思います。ネットも大騒ぎ。一気にやっすくなったよね。




オリジナルの方の感想も少し
悪魔のいけにえ 1974年 Texas chainsaw massacre 


 

トビーフーパー監督の映画はホラー映画の芸術性を評価されMOMAニューヨーク近代美術館にフィルムを永久保存されています。

この映画は私が見たホラー映画で一番怖いかもしれません。でも意外なことにグロイシーンが一切ないのです。

「うそでしょ?グサッとかいろいろあったでしょ?」と思い大人になって見返してみたら、あれま!本当だ。ジェイソンとかとだいぶごっちゃになっていました。

ただ、やっぱり怖い。絶望感とか追いかけられる恐怖とか、一番大きいのが嫌悪感。あの夕食シーンですね。あれはキモイ~。

有名な動物用のフックでつるされるところも映像として映ってなかったです。え~そうだっけ?記憶の中ではグサ~ブチ~って刺されていたのに。ああこれもヒルズハブアイズとかと混ざっているのかも。あちらは本気でグロイです。でも大好きです。アレクサンドルアジャ監督作品はどれも好きです。


レザーフェイスが有名な朝日の中でチェーンソー振り回しながらクルクル踊る(回る)シーン。私はいつも木の枝切りのミニチェーンソーで真似します(やめなさい)




そして、このシリーズたくさんスピンオフやリメイクが出ていまして、他のものはめちゃくちゃグロイのが多いですw


かなり面白かったリメイク作品

テキサスチェーンソー 2003年 マイケルベイ制作 ジェシカビール主演 監督マーカス二スぺル

これもかなりえぐいシーンが多かった記憶が。生理的に気持ち悪いシーンが多かったです。



その前日談で一番グロくて、血の量が半端なく、さらに胸糞悪いのが

テキサスチェーンソービギニング 2006年 マイケルベイ制作 監督ジョナサンリーベスマン

この映画はスラッシャー大好きな私がドン引きするほどの血の量でしたw


他にも子供の頃の話もありますが、まだ見ていません。あまりにもレビューが悪くて後回しになっています。ブタの顔かぶったやつ。


かなり好きだったのが2013年に作られた

Texas chainsaw massacre 3D 

しか~~し驚きの邦題


飛び出す 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

……ええぇ うそやん、笑わせにきてるやん……


普通に怖いし面白かったですよ。これじゃあお客さんこないやん…

ちなみにこの作品がオリジナルの直接の続編だとか。デニスホッパーの2はなかったことになってるらしいです。ターミネーター3と同じ運命。

ちなみに英語題名はほぼTexas chainsaw massacre で3DとかBiginningとかついているだけです。

どうして飛び出す!なんてつけちゃったのか?ふふ。


それではここからネタバレです。




出た!田舎に向かうティーンのカップル含むグループ このへんはホラーのド定番

そして町に行く途中のサビれたガソリンスタンド。ちとお土産とかコーラとか売ってるお店。すんごくリアルです。あの変なお土産、後から出てきてちょっと笑った。

こういうお店まだたくさんあります。アイダホで寄ったお店もこういう感じ多かったな。日本人なんていないところでめっちゃ見られたな。でもカウボーイが多かったから礼儀正しい人も多かったな。あ、ネタバレ関係ないw

ここで感じ悪い田舎の地元男性、ひと悶着あるのかなと思ったら、意外といいやつでしたね。

グループに黒人男性もいて、買ったはずの建物に南部軍の旗(人種差別の印のようなもの)を見つけ下げようとします、その家に住んでいた高齢女性が「誤解よ」と言いつつ黒人ではなく二グロと言ったりボーイ(これも差別用語)と呼ぶことであれほど怒るのですが、日本語字幕だとわからないですね。

で、この高齢女性が心臓発作で倒れてパトカーで運ばれるのですが、この息子がレザーフェイス?でも年齢も合いませんよね。継承者とか?この辺はあいまいです。

主人公の女の子は学校での銃撃でのサバイバーという設定なのですが、それもいらなかったのではないかなと思いました。裏設定というか。

オリジナルで狂ったように笑いながらトラックに乗り込んで助かった女性サリーがいまでもレザーフェイスを探しているという設定。50年探したわと。サリーが17歳として67歳?やっぱりレザーフェイスの年齢合わなくない?生きているとしたら、もっと上じゃないと思いつつ見ていました。違う人ですよね、でもサリーはその影から逃げられない。であってる?

サリーさんもっと活躍してほしかったな。すぐ退場して残念です。最近の映画高齢女性が活躍して嬉しい限り。ハロウイーンもそうだし(でも見てない)ターミネーターのサラコナーも(でも見てない)ああ、もう見なくてはいけないのが多すぎです。

さて、いよいよグロイシーン発表~♪

パトカーの中で男が激おこ。警察官の手首ぼきいいい。さらにその飛び出た骨でのどをぐさ!

お母さんの顔のカワハギ(しっかりとは映らない)お日様に透かすよ

黒人男性の口やあごの当たりぱっくり切り

やっつけに来た車整備士の男性、頭何度もぶっ潰されるよ

バスの中の惨劇 結構ブイーンブイーン切られるよ、特に窓から逃げようとした人真っ二つ。

そして最後の最後に「ふう、良かった」と思った瞬間のおねいちゃんの頭ブイーン

後いくつかあったかも。オリジナルよりは全然多いグロイシーン。でも最近のスラッシャーとしたら控え目。そんな感じでしょうか

久しぶりに見たホラーだったし、私は楽しめました。






2022年2月18日金曜日

famous movie quotes 映画の有名なセリフ 

アメリカでは「あの映画と言えばこのセリフ!」という名言があります。それを書こうと思っていたらWikiにまとめが載っていましたw 

下のリンクWikiに飛びます。

アメリカ映画の名セリフベスト100


風と共に去りぬが一位なんですね。あまり聞いたことなかったです。10位までの名セリフの中でよく聞くし私も言うのがオズの魔法使いの

We are not in (Kansas) anymore. 

「私たち、もう(カンザス)にいないわ」カッコ内の地名を変えて。雪の降るオハイオで「私たち、もうハワイにいないみたい」とかw

それからタクシードライバーの

You talking to me?「俺に言ってんのか?」や友人に何か頼まれたときにw

ちょっと笑わせたいときに便利な名セリフ。くれぐれも相手を間違えませんようにw


私は結婚する前というかアメリカで暮らす前は字幕で映画を見ていたので、英語の名言Movie quotesはあまり古いものは知りませんでした。

個人的にこっちの方が有名じゃない?と思うものを貼っておきますね。



"You're gonna need a bigger boat."
 - Jaws, 1975


1975年の映画なのにいまだにこのセリフは有名です。警察官の がサメをお引き寄せるための餌を撒くところで、ジョーズが一瞬顔を出して驚くシーン「思ったよりサメがでかい」ではなくて「もっと大きなボートが必要だ」というセリフ 「もっと大きな○○が必要だ」いろいろな映画でもパロディーででてきます。





”Say "hello" to my little friend!" - Scarface, 1983

有名なセリフですよね。アルパチーノの が銃撃する前に言うセリフ

ブレイキングバッドでウオルターとジュニアが一緒にこの映画を見ていて「まて、まて、まだだ」と言いながら、一緒にセリフを言うシーン印象的でした。皆してるんだなってw いつも脳内では叫んでいますが、オリジナルは意外と落ち着いてます。




 "A census taker once tried to test me. I ate his liver with some fava beans and a nice Chianti." - The Silence of the Lambs, 1991

クラリスに「一度、国勢調査員が私をテストしようとしたんだ、彼の肝臓をソラマメと素晴らしいキャンティーでいただいたよ」と言うのですが、言った後に「じゅるるる」と、すする音のほうが有名だと思います。皆がよく真似します。やめなさい。




“It rubs the lotion on its skin. It does this whenever it is told.”


ローションを肌に塗りこめ、言われたときはいつでもだ。




これも人が良く言うやつ。でもPut that lotion on your skinと言ってます。意外と皆うろ覚えで使っています。オリジナルはYou ではなくIt これ怖いですね。人とみなしていないのかな(人間ではないけれど人型のモンスターをITと呼ぶ、鬼とか)と思いきや、自分の事もItなん?こういうところはよくわかりません。バッファロービルの異常性を表しているのか、何か意味があるのか。

クラリスという新しいドラマの中でもこのセリフ出てきました。


2022年1月29日土曜日

オザークへようこそ シーズン4 前半7話 ネタバレ感想(後半)

  オザークへようこそ シーズン4 素晴らしかったです。




このブログの中のシーズン1から3までの感想

シーズン1の感想

シーズン2 3話までの感想

シーズン2の感想  

シーズン3の感想 そして

シーズン4の2話だけ見た感想


あまり読み返さないのですが「シーズン3素晴らしかったなあ、どんな感想書いたっけ?」と読み直して「これ書いた人バカなんじゃないの?」と大爆笑しました。

シーズン3のちょっとネタバレになりますが……

あっと驚くワイアットとダーリーンのベッドシーン

ワイアット「素晴らしかったよ」って。まぢすか!!
「それは長年のテクニックだよ」的なこと返事してて、なにしたの??なにしたの??

だって……

あははは

どんな感想!?


そして大嫌いなダーリーンがルースのためにジュニアのジュニアをバーンふーすっきり、だって。


どんな感想!?


🍆   🍆   🍆


さて

シーズン4

最初はネタバレなしの感想から

すごいドラマ 脚本も良いし、とにかく演技が皆良い。

特にルース役のジュリアガーナーJulia Garner 今回もすごいです。

普段のジュリアちゃん、めっちゃかわいい💖




あれミズーリ訛りなの?ミズーリの方教えてください。すごい!表情といい、話し方と言い、ホワイトトラッシュそのもの(失礼。でも褒めてます)

それでも内に秘めた芯の強さとか優しさがふわっと出てきて、皆が大好きになってしまうんだなあ。


それに比べて皆大嫌いなウエンディー役 Laura Linney この方もエミーあげて~と思っています。本当にムカつくサイコパスウエンディー。でもすごくうまいですよね。今シーズンは、とある女性に「あなたって本当に本当に親切よね」と目をむいて言うシーンお気に入り笑


それから飄々として本心が全く見えないマーティー役のジェイソンベイトマンJason Bateman この人はアメリカではコメディーのイメージがあります。なので最初にオザークを見た時はちとコメディー要素も入っているのかなと思ったくらいです。でもドシリアスなドラマでした。

以前 The Giftという映画を見て、ジェイソンベイトマンがすごく嫌な奴を演じていて「こういう役意外とはまってる!」と思ったの思い出しました。やっぱり俳優ってすごいな。

The gift とAre you scaredの感想 The Gift すごく面白かったです。


ここからオザークシーズン4のネタバレです。


シーズン4 冒頭いきなり家族が乗っていた車が事故で横転。これはシカゴに戻る前なのかな?これで終わりとか絶対やめて欲しい~。

「え?こんな最後じゃ無かったよね?ヘレンのところだよね?」と言ってたら、あのすぐ後の血まみれバード夫妻。そうそう、ここから。

それにしてもヘレンがやられると思わなくてめっちゃ驚きました。ナバロの見せしめというか、あれほど効く脅しはないですよね。

「俺、自由になりたいんだわ」というナバロにそれでも「不可能よ」と食ってかかるウエンディーは本当にどうかしてます。さっき、髪の毛にヘレンの脳みそついてたやんって。

FBIと取引することになるバード夫妻 どんどん悪い方へ転がっていきます。

シーズン4の大きな出来事は息子ジョナの裏切りでしょうか。ジョナ怒って当然です。特に母親に怒り狂っております。でもいらんこと言いすぎてイライラ。

ルースももちろん激おこのまま。そして恋人ベンを殺されて、悲しみに暮れています。ジョナはルースの所にベンの遺灰を持っていくのですが、あのクッキーの入れ物はちょっと、どうなの?笑

アメリカ、というかちょっと時代が古いですけどクッキーをああいう瀬戸物の入れ物に入れるんです。我が家にもあります。今は使ってないですがツイーティーのかわいいやつ。あ、ドラマに全然関係なかった。笑


ドラマに戻ります。

今回ハビエルというナバロの甥がしょっちゅう邪魔してきます。こう人は怖いよね。切れて、すぐにバーンしちゃって、マーティーのシナリオ台無し。

それからイライラさせられたのがメルサッテムという私立探偵。すんごくしつこい。まさかウエンディーの父親のところまで行くなんて。きっといい線まで行ってウエンディーにやられちゃうんじゃないのかな?

取引を台無しにしたFBIのマヤもバカ~。きっと消えちゃうな。

なんでもペラペラ話しちゃうジョナもあれですけど、お姉ちゃんはすっかり洗脳されちゃってますね。


怒涛の後半 大事に1話ずつ見ようと思っていたのに一気に見てしまいました。

後半と言っても、まだパート1なので中盤です。もうクライマックスのよう。

ジュニアの親を撃ったダーリーンにも驚きましたけど、ワイアットばかなの?なんで結婚するの?ルース立ち合いも拒否されて可哀そう。

ダーリーンとワイアットは思った通りにハビエルに撃たれちゃった。結婚した時にそうなるんだろうなって思ったよね。

怒り狂ったルースの演技すごかったですね。



ウエンディーに「ふぁっきんかんと」って言うんですよ。字幕は「くそ女」になってましたけど、そんなかわいくないよねえ、どっちかと言えば「どぐされ、くそまん(以下自粛)」よりも悪いと思うなあ。ああ日本語きれいすぎて罵倒語が足りない!って思いました。

どんな感想!?

早くパート2が見たいです。でもこれで終わりと思ったら寂しいですね。



2022年1月24日月曜日

オザークへようこそ シーズン4 まだ2話だけど、とても良い。



 邦題は「ようこそ」がついているんですね。独特の皮肉なのかな?ww 

英語の題名はシンプルにOzarkです。シーズン1の始まりだけ少しエンジンのかかりが遅かったのですが、その後はフルで突っ走っております。

すごくおもしろくておすすめのドラマ。

やめられない止まらないドラマ。なのにずいぶん待たされましたね。撮影も大変だと思ってはいます。でも子役が大きくなっちゃうよね。

このドラマも息子のジョナがだいぶ大人びちゃいました。シーズン3のすぐ後からの設定なのに、あれま顔が?

シーズン3はまだ幼さが残っています。



でもまあ、あまり違和感なく見られています。14歳にはちょっと見えないけど。

シーズン4でフィナーレですよね?違ったかな? まだ1と2しか見ていないのですが、素晴らしい出来で、これから楽しみ!

まだ7話しか来ていないようで、後半は後からくるのかな。ゆっくり見てもいいなと思って一日一話見ています。


見始めてすぐに驚く展開があって「え?」

シーズン3のエンディングは強烈だったので、あれは忘れようったって忘れられなくて「あの続きじゃないの??」と思ったら、ちゃんとあとからそうなります。

なるべくネタバレなしで書こうとしているので「なんじゃそりゃあ?」ですみません。


ウエンディーはやっぱり嫌いだなあとか、ダーリーンもあいかわらずキモイなとか、ルースだけ幸せになってくれたらいいよとか思いつつ鑑賞しました。もう入りこんじゃってますね。


ルース💖どこか別の地で幸せになってほしい。2話の冒頭の泣き顔にもらい泣きしそうでした。

後全然関係ないけどカーリーヘヤー流行にならないかなあ。こういう感じの髪型が大好きです。


今年に入って邦画ばかり見ていたし、見た映画がちとはずれだったり(ランドロマット流出したパナマ文書を見たのですが、好みじゃなかったあ)したので、ドラマと映画の世界にうっとりするほどはまりたいので、オザークが今一番楽しみです。

いつも言っているけど、見たいのもたくさんあります~。今年はどんどん新しいものを見ていくぞ!と言いながら古い映画見なおしたりしちゃいます。笑 

ヒート2の本が出るそうなので、また映画も見たいw 







2022年1月19日水曜日

浅草キッド の感想とアウトレイジ最終章 ネタバレなし感想

 

2022年は日本映画の年?というくらい見ています。といっても4本だけですが、年に1本も日本映画を見ていない私にとって、えらいことになっています。

日本映画は苦手だなあと思っていたのに昨年の孤狼の血を見て「きえええ!面白い~」とハマりました。

そして前回感想を書いたザファブルも2本ともおもしろかったです。アクションも多くてテンポも良くて。

日本映画と言えば「ちょっと暗い食卓で家族がぼそぼそ話すシーンが延々続く」ようなイメージがあったのですが、確かに昭和の日本映画ですよね。ずっと見てないんだもん、時代は変わったよねと思いました。


浅草キッドの感想ですが、最初に思ったのが「え?たけし本人出てる??」というくらいのそっくりメイク(だったそう)



そして若いころのたけしの事を絶対に知らないであろう主役の俳優さん(柳楽優弥)の所作がたけしそのものでした。顔は全然似てないのに格好とか話し方とかそっくり。

「すごいねえ」と夫と話してたら翌日にファブルでクレージーなやくざ役しててびっくりしました。マンガ、ザファブルの小島とは全然違うキャラになってましたけど、うまいですね。

似ていたと言えばツービートのきよしのほう。アクセントとか話し方とか本当にそっくりで、調べたら、なんとナイツの土屋さん(お名前も知らなかった。ヤホーニュースじゃないほうか!って。すみません)光の速さで突っ込む方ですよね。こんなにほんわかしたボケもできるんだなと思いました。


浅草キッドは昭和の東京の描かれ方がすごくよかったです。東京生まれですが、かなり端っこで浅草の事はあまり知らないとはいえ、きっと正確に再現されているんだろなと思いました。

師匠の住むアパートはすごくリアル! 狭くて、ガラスに変な型押しがあって引き戸が古くて。なぜか、どこの家でも変な人形が飾ってあって、なんか懐かしい。

全体を見ればいい映画だったんですが、やっぱり私にはテンポが悪くて長すぎるシーンも多かったです。

客席のいない舞台で歌うシーンはあんなに長くなくて良かったんじゃない、とかタップもだんだんうまくなるのは良いけど、ここも長くない?とか。それからたけしの歌もちょっと長くない?と。すみません。

最後にだけあの歌が出てきた方がもっと感動したんじゃないかと思いました。

私一人だったら見ていなかったかもしれないなと思いました。悪くはなかったですけど、やっぱり私にはあまり合わなかったかなと思います。

たけし繋がりですが、アウトレイジ最終章 も観ました。

こちらは前2作が結構好きだったので(というか最初の)見たのですが、これはつまらなかったなあ。

途中ダラダラしてたし、たけし本人もやる気ないように見えました。たけしはもうこういう役じゃない方がいいと思います。

映画のレビューも悪いものが多くて同じような感想が(私もですが)多かったです。

浅草キッドの監督は劇団ひとり 才能ありますね。

夫に「ホラー笑ってはいけないに出てる人だよ~ジャッキーチェンの真似したり遅刻してぶたれる人~」って笑

今年はもっと日本映画見ようと思います。




2022年1月16日日曜日

映画 孤狼の血と 小説 孤狼の血 比べてみた。

 読みました。昨年ハマった映画 孤狼の血の原作 




孤狼の血 著者 柚月裕子 角川文庫 第69回 日本推理作家協会賞

常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。

角川サイトより転載。。。。。。。。。


映画版 



ネタバレなしの感想から。


どちらも内容は角川サイトのあらすじの通りで「男っぺ~のう。極道とマル暴じゃのう」なんですが、なんと小説版の方がかなり抑え気味でした。というかこちらがオリジナルですが、映画はやはり見せ場がたくさんあった方がいいのかド派手です。残酷なシーンもあり、アクションも見どころありました。

反対に小説の方はもっと警察の内部などのリアリティーに徹していると思いました。

マル暴の知り合いはいませんが、きっとこういう人いるよねと思わせます。

そして主人公の大上さんは全部脳内で役所さんになってしまいましたw

映画版の成功の90パーセントくらいは役所さんの力ではないかなと思ってしまいます。他の役者さんもすごく演技良かったのですが、役所広司に持っていかれたよね。

暴力デカ、でも人間臭くて、心の底ではすごく優しい。人好きな大上さん。すごくすごく好きでした。




映画の成功はやはり役者にかかっていると思いました。イメージに全然合わなかったり、まして下手だったりしたら台無しい~。

アメリカの小説が映画化されたものはだいたい小説の方がより詳しくて好きなことが多いです。特にスティーブンキングの作品はたくさん映画化されていますが、個人的にはほとんど小説の方が面白いと思っています。一つだけ映画の方が良かったのがデッドゾーンです。

これもクリストファーウォーケンの薄幸そうなブルーの目と寂しそうな表情がものすごく作品にマッチしていました。やはり主人公のキャスティングはすごく大事だと思います。




小説が原作の映画を見比べるの面白くて大好きです。それから日本の映画のアメリカ版も見比べるの好きです。

過去記事 Dark water と仄暗い水の底からを見比べてみた。

オリジナルのリングとThe Ring見比べてみた。


ここから映画、小説版 どちらもネタバレあり。


映画はしょっぱなからド派手な拷問シーンから。でも小説には出てきませんでした。ページをめくりながら「え?ブタは?ブタは?」って言っちゃった。笑 ブタ拷問は映画のオリジナルでした。でも壮絶でいいアイディアだったと思います。汚いけど。

トーマスハリスの大好きなハンニバル にもブタ出てきますが、やはり小説の方がよりえぐくて良かったです。良かったの?はい~♡ 

それから大上が日岡にパチンコ屋のチンピラを殴れと命令するところは小説にもありますが、映画の見せ場の数々の家を燃やしちゃったり、おちん切って真珠出したりもなし。

ええ~こんなに変えちゃったの? 映画を変えすぎて作者が怒るのは上に書いたスティーブンキングのシャイニングが有名ですよね。私もシャイニングは小説の方が好きです。でも孤狼の血は映画の見せ場的に特に火をつけるシーンなんかはかなり好きでした。目の中に炎が映ってたりして最高でした。

小説の方は極道の組同士のあれこれの方が多かった気がします。全面戦争をなんとか抑えるために大上さんが頑張るのは同じ。で、消されちゃうのも同じです。これはやっぱり辛かったです。

こちらは話をつけに組に行った夜に行方不明になり、海から発見されるところは同じです。

リコのエピソードは晶子という組のもんの未亡人に変わっていて、日岡と女性の絡みもなし、そして日岡が警官内部調査をしているとわかるのは最後の最後でした。映画では反対に最初の方でした。

小説の方が良かったところは日岡が大上の意思をつぐところ。ここは、もっとはっきりしていてかっこいいです。晶子から託された大上のノートを使い、警察の上司にたてつきます。

「本物の警察官の心得は、大上さんからみっちりしこまれましたけ」ふあああ~かっこいい。その後上司を脅迫します笑 ここも気持ちええ。

それから、その後も描かれているんです。

年号になっていて、組がどうなったか、日岡がどうなっていくか。数年後まで描かれていて、これはよかったです。映画ではパート2になるのかもしれません。

エピローグもあって、日岡が部下に「やりかたは昔の上司からみっちりしこまれとる」とすっかり大上がのり移ってるいます。しびれるう。

うう~ん2の映画まだまだ来ないと思うけど小説先に買っちゃおうか迷っています。それからやっぱり大上さんのキャラが好きすぎて、ロスになってます! やっぱりキャラクターって大事ですね。