最悪の選択 Calibre 2018年 イギリス映画
スリラーというかサスペンス。どっちがどうなのかよくわかりません。
ちょっと調べてみると
ホラーは明確に恐怖心をあおるもの。
ミステリーは謎解き要素のあるもの。
サスペンスは謎解きに不安や緊張を加えたもの。
スリラーは不安や緊張含み、より恐怖感を煽るもの。
という解説が多かったです。スリラーは「身近なものや人が脅威や権威となるもの」というのもありすごく興味深いです。
スリラー映画大好きです。今度まとめてみます。
「最悪の選択」に話を戻します。
スコットランドの田舎の森でマーカスとヴォーンという二人のイギリス人男性同士で鹿狩りを楽しずだった。
ある事件が起きて、それは予期せぬ方向へと転がっていくのだった。
てなあらすじ。
これ日本語の題名でほぼネタバレだと思うのですが、どうでしょうか?
確かに題名に惹かれて観たのですが、ある事件が起こったときに
「ふむ、ここで最悪な選択をするのだな」とすぐに思ってしまいました。
単純にそれだけではないのですが、この題名はちと失敗では?
その後にもいろいろあるので結構ドキドキします。
長い映画ではないのですが、前半はちょっとテンポが悪くて間延びした感じがします。
中盤からはどどどっと転がっていきます。
それからスコットランド英語を十分楽しめます。(と思います)
(思います)というのは理由があります。
私は英国英語が聞き取れないことが多いのですが、なぜかスコティッシュはアクセントが聞こえないんです(笑)
親戚に一人スコットランド出身の男性がいてものすごくヘヴィーなアクセント(だそう)話したときに「聞きにくかったね」と夫が言ったときに
「え??なまりなかったよ?」
「えええええ??いやいや!何回か聞き返したよ」
「うそ~ん」
スコットランドなまりと日本なまりは相性がいいのかも。
「じゃあじゃあシュレックのなまりも、わかんないの?」と夫
「え!なまってない!聞きやすい英語」どひゃ~みたいな。笑
で、この映画は舞台がスコットランドなのでこてこてだったのかなと。
だったのかな?ってなんだ?何その感想。
↓
それではネタバレ感想です。
あ~あ。鹿ハントなんて行ったらダメ。鹿ちゃん殺したらえらい目に合うよという映画です(嘘です)
アメリカにもよく(田舎に行ったら襲われた)ジャンルがありますが、この映画も田舎の閉鎖的な感じよく出ています。
最初のバーから「お!なんだおまえたち!よそもの!」ってな目線でちょっといたたまれない感じ。
自分がこんな場所に入っていった気持ちになって「ひいいい」ってなります。
女の子たちとのあれこれは、ちょっと長くないかな? マーカスとヴォーンの性格を表すのに必要なとこだったのかも。もう少しあっさりでもよかったな。
女の子2人入ってきたとき、ちょっと怪しくて「お!ホステルみたいな展開?」って思っちゃった。ホラー見過ぎです。
鹿狩りに行くまでは、ちょっとダラーっとしたところありますが(時間短いけど長く感じるような)私は、まあ最後まで楽しめました。でも後味悪かったです。
ヴォーンが鹿を撃ったつもりだったのに、外して、それが少年に当たったところは一番衝撃でした。
「うわ!!」いややいやや子供がひどい目に! ハンティングには(ちなみにスコットランドではストーキングというのですね、初めて知りました)事故がつきもの。
でも最悪の事故でした。
すぐに警察に連絡していたら、あんなことにならないのに。
マーカスがお父さんも撃ってしまったところから一切事故ではなくて殺人事件。
確かに銃の貸し借りも違法、酔っ払っての射撃も違法。
逮捕されたら有罪で刑務所に行くとは思いますけど、事故ではなく、人を故意に撃ってしまったことで殺人罪になりました。
ただ、この時点ではヴォーンの命が危なかったので正当防衛というケースに、もしかしたらできたかも。
でも酔っぱらってる時点でダメですね。
で、この映画にはそういう裁判は出てきません。だって埋めちゃって隠ぺい。すぐに逃げるつもりが、あれこれあって滞在。このあたり一番ドキドキしたかも。レストランのシーンとか。
そのあと事件発覚。
どんどん悪い方に転がって行ってしまいます。
つかまって告白の時ヴォーンは正直に全部話したのでしょうか?
そこは音声がカットされていて、わかりませんでした。
そしてマーカスを撃てと言われて「できない」と泣きながら、自分の命が危ういとためらいなくトリガーを引きます。
人間の本質とかあれこれ考えました。
ヴォーン助かったね良かった、という気持ちになれず。どんよりします。
最後は数か月後。もう赤ちゃんが生まれています。でも心は壊れたまま。
これからヴォーンは2度と元には戻れないんですよね。最後ちょっと弱かったかなと思いました。
実は復讐のために村人が来ていて…とか←やっぱりホラーの見過ぎです。
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