2024年12月29日日曜日

エイリアン:ロムルス ひどい 許さぬ

 Alien Romulus

エイリアンロムルス 2024年 SFホラー 監督フェデ アルバトス

主演系ケイリースピーニー





ワタクシの一番好きな映画はエイリアン2




人生を変えた映画だといっても過言ではないのです。


怖い怖いSFホラーアクションですが、実は強い女、強いママの映画だと信じております。ジェームスキャメロン監督がいつもメインテーマにしている「自己犠牲の愛」ターミネーターしかり、タイタニックしかり、もちろんエイリアン2もだと思っています。


ストーリーは面白く、テンポよく、何よりキャラクターが皆、素晴らしかった。




その後のエイリアン


世界観はありだけど、ストーリーがとにかくがっかりのエイリアン3、まあおもしろかったけど、おーいどこまで行くの?のエイリアン4 

そしてがっかりアンドがっかりのエイリアンプロメテウスと、前作よりはよかったエイリアンコヴェナント


もうリドリースコットが関わっちゃダメだと思いました。この2作。しかもこれを制作中だからとお蔵入りになった(エイリアン3はなかったことにして、もう一回作ろうよ)の続編 これが本当に見たかった。


大御所の監督は時に頑固になり、せっかくの名作をぶっ壊したりします。若い人にまかせてあげてえ。


そしてエイリアンロムルス 元の怖いエイリアンが返ってくるというので、ものすごく期待してみました。


レビューもすごく良くて、期待大大で見ました。



最初の10分から嫌な予感しかなく、中盤「おお」というシーンもありましたが、後半特に「なんでやね~~~ん」とテレビに突っ込みました。


エイリアン物を初めて見た人たちは「ええ~怖い~」という感想が多く、昔見たという方は「ああ、あれだ!」とイースターエッグも多くて楽しめたと思います。


しか~し、コアな面倒くさいファン(私)は許さぬ、許さぬど~!と怒り炸裂



ではネタバレ感想。



まず、文句ナンバーワンがキャストです。

たった一人も魅力的な人物が出てきません。

主人公レーンもまあ、うん普通。兄弟と言ってるアンディーも始終泣きそうな顔。どちらもあんまり魅力的じゃないキャラクターでした。

レーン役のケイリー・スピーニーとてもかわいいんですが、イラっとする役が多い気がします。シヴィルウオーのあの子だった! シヴィルウオーでもイライラさせられました。





それからキャストが全員子供というかティーン?

似たような男子2人と坊主刈りのアジア人と妊娠してる女子。

この6人のティーンが話してるところから「ああだめかも」と思いました。

せめて一人くらい「ああ、この人生き残ってほしい」と思わせてほしい。

アンディーは良いやつキャラですが、あんなに最初に知的障碍者のようにする必要なかったと思いました。途中からの「悪いキャラ」との対比なのかもですが、だったら黒人にする必要あったかなと。最近のポリコレのディズニーの(これはこれで、やりすぎだと私は思う)真逆のべたなハリウッドキャスティング

アジア人が出てきたとたん「あ~悪いやつか、最初にやられる~」と思ったら案の定そうだったし、ふざけてる奴は生き残れない、とかもう昔のホラーの定義のまんまでがっかり。


良かったのは重力を使ったアイディア。

エイリアンの酸性の血がスライムみたいに重力ゼロでゆらゆらしてるところは新しかった。これは新鮮。あまり見たことなかったなと。


でも最後の生まれてくるエイリアンは許さぬw リドリースコットに媚びてる~と思ってしまうほど、映画プロメテウスのあいつにそっくり。

エイリアン4もニンゲンのDNA入ったエイリアン出てきました。そちらも十分気持ち悪いけど、ロムルスのあいつは嫌悪感があるしママンにひどすぎない?って。

エイリアンは感情がない殺戮マシーンだと思いますが、エイリアンクイーンはリプリーに火炎放射器を卵に向けられて「引け、引けい~」てな感じに命令してました。母性があると思ってたのに、設定色々変えてます。

卵から生まれるんじゃなかったの?とかあの黒い液体がこれからロムロス2とかの伏線になるのかなとか。ううう~~ん。

シリーズの畳みかけるような恐怖が足りぬ。血も足りぬ。

でもすごく評判がいいんですよね。

評判がいいのはなんでなのかなと私は解せませぬ。 ああ~もしやリドリースコットと同じく「頑固じいさん(ばあさんだけど)の昔はよかったのお」っていう感想かもしれませぬ。

それでも私はエイリアン2がすきなんだあああ。


















ものすごく期待して

2024年12月3日火曜日

アンソニーホプキンスのThe Father見ました。誰か教えて~。

 The Father 2020年 

だいぶ前に見た映画の感想をUPするの忘れていたので、いまさらですが、あげます~。


イギリス・フランス・アメリカ映画

ローリアンゼレール監督

ポスターとあらすじを見ると認知症の父親と娘の物語。

私が絶対チョイスしない感じの映画wなんですが、なんせ主役が

アンソニー・ホプキンスとオリヴィア・コールマン!


そ!それは見なくては。

(アカデミー賞を見なくなって数年経ちますが第93回アカデミー賞主演男優賞が、このファーザーのアンソニーホプキンスでした。勉強不足!!すみませぬ)




日本のNetflixで見つけました。

軽い気持ちで見はじめましたけど、途中からえ?え?ん???

難解!

監督本人が書いた戯曲で、思ってたんと違いました。

ポスターに騙された!



ネタバレありの感想です。


ポスターを見るかぎりでは

{認知症の高齢の父親と娘との心温まる交流の物語}に見えます。


「ああきっとジーンとするストーリーなんだろうな」と思って見終わって大やけどですww

結構初めの方から謎、謎、謎。


頑固で「泥棒された」と介護人を首にしてしまうおじいちゃん。娘は結婚して外国にいきたいの、ちょ!お父さん、こまるのよと。


おじいちゃん、一人で住んでる(はずの)アパートに知らない男が!


「誰や?」「いや、ここ私の家だけど?あんたの娘の旦那だよ」と。え?

そして帰ってきた娘は全然違う人で……とミステリーのような始まり。

しばらくは???


あらすじから「認知症の父」とでてくるので、ああ、なるほど、と。そういうことかな?と。

最後におおおおおおとなる展開なのですが、どこからどこまでがどうなの?と私の頭のほうが混乱。

認知症の頭の中はこれほどに混乱しているのかな。だとすると毎日が恐怖ですね。


最後ですが、今までの全ての出来事がアンソニーの妄想なのか?ところどころは本当なのか?娘が外国に行きたいの、から時間がドーンと飛んでいるのか。


混乱します。考察サイトを読むと娘のブラウスの色で現実と妄想が分かるとも書いてあり、もう一度見たくなりました。


それにしてもアンソニーホプキンズうまいです。




2024年10月8日火曜日

ゴジラ-1.0 ゴジラかっこよすぎます。


上の写真は2023年のもので古いです。アメリカでは現在Netflixで視聴できます。

ゴジラ-1.0 2023年11月 日本

監督 脚本 山崎貴


 素晴らしかったゴジラ-1.0

ゴジラのビジュアルのすばらしさ。

私の中に、ゴジラのDNA入ってるんじゃない?というくらい血が呼びます。叫びます。

好きだ~~と。

特にゴジラの咆哮にはひれ伏してしまいそう。

思えば赤ちゃんの頃にベビーベッドの横にブラウン管テレビ(!)が置かれていて、母が様子を見に来たら「あんたゴジラ見てた」って。

いやいやつけたの母でしょ?

赤さんには暴力的じゃないですか?

でもそこでたぶん脳内にインプットされたのかもしれません。

もっと言うなら小鳥が初めて見たものを母親と認識する(刷り込み)のような?

私の中にはそんな風な愛情に近い気持ちがあります。

ゴジラ~~~!!


評判になっていたシンゴジラは見ていないんです。ネットフリックスにもアマゾンにも来ていませんでした。見逃したのかもしれませんが、今度のゴジラ-1.0はすぐに来てくれたので、家族3人でムービーナイト!

いやあ、これが楽しい。ちょっとナッツとかソーダとか時にはビールとか持ち寄ってのムービーナイト。

そんな夜にぴったりの映画でした。

終戦後の日本が舞台ということで家族(アメリカ人)とみるのは気まずいかな?と思ったのですが、そんなこと全然なくて、そこがまず良かったです。

終戦後の何もないところからなので、マイナスというタイトルのつけ方もすごくセンスがいいですね。


そして戦後の家の様子が母や祖父祖母から聞いていた通りで驚きました。ああいう暮らしをしていたそうです。


すみません、ここからは映画と関係ないのですが、時々書いておこうと思っている我が家の話。終戦後のある日……

”アメリカ軍人さんが来ておじいさん(当時は若い)を連れて行った”と。そして祖母は

”ああもう殺される”と思ったのだと。

しか~し数時間後たくさんハムやチーズを抱えて帰ってきた祖父。

なんと料理人だった祖父を軍で雇うために連れていかれたそう。

食糧難だった当時泣くほどうれしかったと母は言っていました。そしてご近所にも配り、すごく喜ばれたのだと。

そして、会話ができないもどかしさを見ていた母は「これからは英語だ!」とすぐに習いに行ったそう。


この話が大好きで何回も聞きました。もちろん夫と息子にも話しています。ずっと伝えてほしい我が家のストーリーです。

ちなみに祖父は長崎で被爆しています。その時も1週間ほど帰ってなかったので祖母はもうだめだとお葬式の用意をしていたそう。


すみません映画と関係ないですね。アメリカブログのほうに書きますね笑


でもそういう当時の話を怖しく聞いていたので

「あ、こんな暮らしだったらしいよ!!」と話しながら見ていました。


ゴジラのビジュアルのすばらしさと、ストーリーにも引き込まれました。

アメリカ版の昔のゴジラひどかったなとか、いろいろ思いつつ、とっても楽しい時間を過ごせました。アカデミーも納得です。