2021年6月13日日曜日

The Wire  ザ・ワイヤー シーズン4 神ドラマ最高のシーズン

 シーズン4 昨日見終わって放心状態です。

余韻を引きずりまくっております。何これ、すごいドラマ。

今まで見てなかったなんて信じられないぞ。ドラマ好きな方々が口をそろえて

素晴らしいドラマ!!と言われるのも納得です。私の中ではブレーキングバッドがずっと1位ですが、このシーズン4を見て順位入れ替わるかもと思いました。シーズン5の最後まで見るのが楽しみすぎます。

最初はネタバレなしの感想から。




海外ドラマはシーズン1が一番面白くて、後はだんだん尻すぼみ&フィラーが多いのですが、ザワイヤーはシーズンを追うごとに面白くなっていきます。

ただし、シーズンごとには前半がスローテンポでこれからの説明的な描写も多く、やや退屈なシーンも多々ありました。すごく好きな感じで始まったけど「言われてるほど名作じゃないんじゃ?」と思ったりしました。

しかーし中盤からの追い上げ、後半の畳みかけが本当にすごい。毎回最後まで見てよかったあと思います。


ショーランナー、プロデュ―サー、脚本が新聞の警察専門の記者デビッドサイモン。ボルティモア殺人課の刑事から公立学校の教師になったエドバーンズ。なのでボルティモアを徹底的に描いていてものすごくリアルです。

私たちが見ることのできない黒人貧困層の生活とそこから抜け出せない人たちの葛藤を見事に描いていると思います。


シーズン4の中心は学校でストリートキッズたち。刑事から教師になったエドバーンズが脚本のパートナーなのですごく納得です。どれほど実体験が描かれているのかとぞくぞくします。

オバマ元大統領のお気に入りのドラマの一つだそうですが、このシーズン4で決まったんじゃないかと思いました。


私の大好きなブレーキングバッドはエンタメとして素晴らしく、脚本それから演技が素晴らしいのですが、現実としてあり得ないストーリー(あるかもだけど?)ですが、ザワイヤーは今日もどこかの街角で同じことが繰り返されているだろうというリアリティーがあります。


「きっつい!」と何回言ったか分からない、でも次が見たい。多分一人で見てたら朝までビンジしていると思います。これは途中でやめられない。

特にシーズン4は14歳(8年生)の子供たち4人が中心の物語で、つい(おかあさん目線)でハラハラしながら見ました。「家に帰りなさい!」みたいなw

シーズン5まで見てまた感想を書きますが、本当に素晴らしいドラマです。


この下の写真の4人の少年たちがシーズン4の中心になります。かかわる刑事たち、ストリートで力を伸ばすマルロの一味、市長選と盛りだくさん。でもきちんとまとまっています。


この写真の下からネタバレです。





      


。。。。。ここからネタバレ。。。。。



シーズン4はジミーは制服警察官に戻り出番がほぼなしです。主人公じゃないの?笑

幕開けはかわいい顔して残酷な殺し屋スヌープがネイルガンを買うところからで、このネイルガンが物語に大きくかかわってきます。

マルロの勢力が大きくなり、邪魔な奴はガンガン消していくスタイル。ひどいわあ。

それから市長選でカルケティーが市長になり、すぐに問題が山のようにあり、特に予算関係でもめます。


それから推しのwオマール。健在です。大好き。マルロにはめられ刑務所に入れられ危機一髪(敵が多いので懸賞金かけられている)バンクに貸しがあるだろと頼み危機を逃れます。


シーズン4の物語の中心は8年生(中学2年)の4人の男の子。黒人貧困層で親が麻薬中毒者や刑務所に入っていたりそれぞれ問題あり。シーズン3で警察官をやめたプレッツが教師としてこの子達にかかわってきます。




写真左からデューカン(デューク、ドゥーキー)

親は薬中で非常に貧しい生活。食事もままならず、シャワーもない生活でクラスメートから「臭いから席変えて」と言われてしまいます。

プレッツは最初こそ、ひ弱でダメな感じの新米教師ですが、すごくいい先生になっていきます。プレッツ金八!デュークにランチをあげ、学校のシャワーを使わせ洗濯までも。そしてデューキーは学業に専念でき、飛び級になります。これが後ほど災いします。ここも辛い。高校になじめず学校に行かなくなり、さらに家を出る羽目になりまたストリートに戻ります。デュ―クを救えなかったプレッツ。


ランディー

悪い子ではないのですが学校でも商売(チョコレートバーの売買)して怒られたり、ちょいワルです。ムードメーカーでいつも笑っていてかわいかった。学校でちょっとした見張りを頼まれ、そのことで校長に呼ばれ「実は殺人見たことある」とつい言ってしまい、これが後から大ごとになります。ハークはこの取り調べでポカしたり、ビデオカメラでも失敗します。バカバカ~!

この取り調べから、どこに行ってもスニッチ(警察などに情報を売る裏切りもの)と呼ばれついに家に放火までされます。カーヴァー(出るたびに神父!!って思うw)が親身になり守ろうとするのですが、こちらも守れませんでした。


次のマイケル

一番運命が変わってしまった。やはり母親が麻薬中毒者。貧困の中、父親違いの弟をとてもかわいがっているけれど、だれにも頼らない骨のある男の子。でも弟の父親が戻ってきて生活は一転します。

最初わからなかったのですが、この父親に性的虐待をうけていたようで(映像には出てきません、間接的なセリフなどでわかりました)悩んだ末にマルロに殺害の依頼をします。ああもうどうしてプレッツとかに言わなかったのかな?遠ざける以上の憎しみだったのかと思いました。

このせいで親身になってくれていたボクシングジムのタイリースwじゃないデニスコーチにも心を開かなかったマイケル。すごく素質があったのに、この殺人の件からマルロの下で暗殺の仕事を始めます。


ポニーテールのネイモンド 

父親が懐かしのウイーベイ(シーズン1)家に熱帯魚がまだいて笑いました。口も悪く、攻撃的で学校の問題児だったのですが、コルヴインの熱心な指導のもと少しづつ変わっていきます。母親が最低の最低。ストリートで麻薬売ってきな!とけしかけます。ひどいわあ。

ストリートに立つようになり暴力沙汰が苦手だと気が付きます。でも母親のためにやめられず。コルヴィンはなんと刑務所のウイーベイに面会してネイモンドの里親になることを決めます。

4人の中でネイモンドだけが抜け出すことができたのかなと少し希望が。でもこんな事きっとすごく少なくて、実際には後の3人の運命の方がうんと多いのだと思います。



そして大好きなバブルスもストリートキッズの一人シェロッドと親密になり、学校に戻すために「叔父だ」と嘘までつきます。プレッツとばったり会って「アンダーカバーだろ?黙ってるよ」と言った時は笑った。

バブルスはカートでシャツを中心にシェロッドとストリートセールを。しかし目を付けられ毎回襲われてしまいます。ここ辛かった。そして麻薬に劇薬を混ぜて殺そうとしてシェロッドはそれを飲んでしまいます。わかっていたけど、ものすごくつらかったです。泣き崩れるバブルス出頭して首をつっていたときは「ぎゃ~!」って叫んでしまった。バブルスもまた少年を救えなかった。自分自身も。


負の連鎖と言うか、この生活から抜け出せない子供たち。ずっとはらはらしました。最初に4人が集まって話をしている時に銃声が鳴り「今のあれだったよな」と銃の名前いうところで、置かれている状況がよくわかります。

そしてゾンビを怖がる子供らしいところと「じゃあ見に行ってみる?」と廃屋に入って死体袋を見つけて「な、ただの死体だ」っていうところはぞっとしました。そんなん見慣れているってことなんだなと。

とんでもない世界に見えますけど、こんな暮らしをしている子供たちどのくらいいるのかと心配になります。

希望はコルヴィンとネイモンド。コルヴィンはシーズン3でも麻薬合法地区を作ったりして、ちと変わってるとこがあるので、モデルがいたのかもしれないですね。


それから後半ジミーボウディーとランチしたりして、ちょっとほんわかしたのですが、車に乗り込むところを見られて、これも密告者だと射殺されます。これをしたのがマイケルで、ああもうなんだかもう、何とも言えない~。ジミーもまたボーディーを救えなかったんだな。辛いです。ジミーがこれで殺人課に戻ることに決めたのかな。


シーズン4は本当にすごい名作です。まだまだ他にもサイドストーリーがあるんだけど、政治関係にあんまり興味ないので、そこは飛ばしますw 


希望の一つは学校が結構まともなところかなと思いました。荒んだ学校も見たことがあるので、大げさじゃないんですよね。先生によって大きく運命が変わることあると思います。


あああシーズン5で終わりなんて悲しすぎる。バブルスどうなるの?オマールは?はらはらしつつ最後まで大事に見ます。











2021年6月1日火曜日

The Wire  ザ・ワイヤーシーズン4 見はじめました。3話まで

 シーズン3終わったばかりですが、すぐにシーズン4を見はじめました。

いやあ~おもしろいったら、ありゃしない。笑 家族3人揃わないと見てはいけない掟(誰が作ったんだ!)なのでなかなか進みません。一人だったらビンジでずっと見ちゃうかも。

お気に入りのバンク(前回間違えてバンクスって書いてました、書き直します)が出てくるのでうれしい。主人公のはずのジミーの影がシーズン2からずっと薄いw

ネタバレはないと思いますが(まだ3話だし)内容をほんの少し書きます。


***




シーズン3も良かったけれど、シーズン4すごく気に入っています。今までのストリートドラッグはそのまま、今度はもっと下の世代。ああ子供たち!

シーズン1もきついシーンがあったけど、このシーズンもありそうですね。怖いよ。

学校に行ってるはずの子供たちがドラック蔓延しているストリートで手伝いをしてる。犯罪にどっぷり手を染めている。そうしたくなくても、いつのまにかギャングの人員の一人になっている。

アメリカの荒れた地区の中学校がリアルです。軍で3年ごとに異動だったので、息子はあちこちの小学校中学校高校に通いました。その中の一つが似た境遇でした。どの学校でも一度はボランティアをしたので学校ですごく違うので驚きました。

無関心の両親にぐれぐれの子供たち先生も投げやり。そこは麻薬問題もあったところです。

引っ越して学校を代わり、生徒たちの態度があまりにも違うので驚いたのを覚えています。このことはまた別のブログに書こうと思っています。

ドラマの中とは言え、あの子たちは抜け出せない。あのままお父さんと同じようにドラッグディーラーになり、刑務所暮らしをするのかなと思うと辛いですね。どうしても感情移入してしまうというか子供が出てくるのはつらいよ。

タイリース(じゃないけど)良い役してます。それからリトルフィンガー(じゃないけど)どう見てもうさん臭い。笑 今回皆バラバラになって、どうなっていくのかな?

元気ない日々ですが、すっごく楽しみ。これから夕食作って、その後に見ます。わーい。



2021年5月27日木曜日

アーミーオブザデッド Army of the Dead 感想 ネタバレなし、後からあり。

 アーミー・オブ・ザ・デッド (Army of the Dead)

2021年 ホラーアクション R 2時間28分

監督ザックスナイダー

主演デイブバウティスタ


最初はネタバレなし感想。


いやあ長い長すぎる。約2時間半! これはもう少し短くしてほしかった。この映画を好きか嫌いかと聞かれたら好き。楽しんで見ました。

いろいろ考えちゃいけないエンタメ作品です。

Netflixアメリカ1位だったけど賛意両論あったので「見るのやめようかな」とも思ったのですが予告編を見てアクションな感じだったし、ザックスナイダー監督好きなので見てみました。あと真田さんがでてたからw


ゾンビ映画もドラマも大好きで、その中で一番好きな作品がザックスナイダーのドーンオブザデッド(2004年)でした。ゾンビ生みの親ロメロ監督のゾンビ1978年(アメリカのタイトルは同じDawn of the dead)こちらももちろん大好きです。

ロメロ監督が「ゾンビはゆっくり動く」というルールを作ったのに、リメイクはめっちゃ走るゾンビ。すごく怖い。私のナンバーワンのお気に入りゾンビ映画 脚本がいいんです。ジェームスガン監督が書いてます。




そのザック監督だったから見たのですが、これは、ちょっと違うテイストでした。

派手で怖いゾンビがいっぱい全力疾走さらにグロイところは同じ。でもなんだか余計なものをもりもりにしちゃったところがイマイチでした。新しい設定とか。

見どころはすごくお金かけててめっちゃド派手なオープニング!

ここはすごく良かったのですが、なんでここを映画にしなかったの?

このオープニングダイジェストが面白かったのに、このまま1時間半くらいにして、今回のアーミーオブデッドは2にして、これまた1時間半くらいでよくなかった?と思いました。

なんで?という疑問と突っ込みも満載。しかーし

「今日は何も考えたくない、ただただドンパチが見たいんだあ。できたらゾンビの頭パッカーンの」と言う方にお勧め。ゾンビのシューティングゲームのようでした。ラスベガスが舞台って言うのも面白かった。

この下からネタバレ感想です。




ここからネタバレ感想。


もう娘がね、超イライラしました。演技もやりすぎで感情移入できず。まあそういう映画じゃないにしても、だったらそういう設定なしでやってほしかったなと思いました。デイブバウティスタも好きな俳優ですけど、演技力的にはちょっとあれというかアクションだけに力入れてよかったんじゃないかなと。ぐいぐい引っ張るリーダー的な立ち位置で。奥さんが……とかフードトラックが……とか余計だったのではと思いました。長くなっちゃったし。

アッと思ったのはジョンドリーじゃなくてギャレットディラハント 悪い役だろうなと思ったらその通りでした。フィアーザウオーキングデッドのジョンとアクセントも全く違って驚きました。

オマリハードウイックさんがよかったです。でも出た時、この人の事もフィアーの人?って間違えた。w 全然違った。夫は「タイリース?」って違うよ、それはザワイヤーのほう。




ゾンビも進化しすぎです。頭もよくて統率力のあるゾンビはまだしも王さまとクイーンかあ。ここも設定盛りすぎな気がしました。もうゾンビじゃなくてモンスター?あ!ゲームオブスローンズ冬の王に似てた。

ゾンビ虎とゾンビ馬は新しかったですね。ラスベガスのショーのホワイトタイガーですよね。動物もゾンビになると動物園とか大変なことになっちゃいますね。サンディエゴとか。

アーミーゾンビたちの声がプレデターそっくりでした。最後のヘリコプターがいないところもエイリアン2だなあとかオマージュかもしれないですけど。

真後ろにゾンビ王がせまっているのにヘリコプター操縦士が「自分だけ助かろうと思って、デモ良心の呵責がね~」とか言う暇ないから!w ちなみにこの人はコメディアンです。元のキャスティングの俳優がスキャンダルで降版、急遽代役だったそうです。

金庫開け青年はちとおもしろかったけど、銃を撃ったことない人が走るゾンビの頭に命中とか、ないわあ。反対にすぐそばのユーチューバーが助けられる友人を見てるだけとか、う~ん。あ!考えちゃいけないんだった。

ミリタリー物を見ると夫はすぐに「拳銃の玉が多すぎる」とか「バッジの位置が違う」とかいいだすんですが、今回も言ってました。笑 

すぐに「この位置からあの射撃は無理」とか言いだしてうるさい。私も「これからゾンビ殺しにいくのに口紅塗る?」とかそっち系にうるさい。

でも何も考えないでアクションとゾンビシューティングだけ楽しみたいならいい映画だと思います。

ちょっと長すぎるけど。