孤狼の血 LEVEL2 2021年公開 日本
監督 白石和彌 主演 松坂桃季
前作の 孤狼の血 があまりにも好きで2を見たい見たいと思っていました。
レベル2ですが、なかなかアメリカには来ず、あきらめかけていた頃、やっとVPNの存在を知り(おそ!!)インターネットを日本経由につなげ、日本のHuluを契約して観ました。
ただ愛猫の病気など、なかなかゆっくり見る機会がなかったんです。
2週間の無料期間を過ぎ、1か月分の支払日をすぎても、ほとんど見られず、解約することに。数日で見られなくなるので2日前に慌てて見ました。
間に合ってよかった。
好きな世界にどっぷりつかりました。
評判良くないようですが、私にはすごくおもしろかったです。今回かなりアクションましましですね。
前作とかなり違うなあと思っていたら、脚本が映画用の完全オリジナルなのだそう。
ああ、そうか!わかる。作者の世界感と、ちょっと違いますよね。
前作の孤狼の血がすごく好きで、特に役所広司扮する大上さんが本当に好きでした。物語も、1の方がもっと深みがあって小説も買ってしまいました。
だからと言ってLEVEL2が嫌いだったというわけではなく、これはこれでアリだと私は思います。
アクションと暴力と裏切りの男の世界、っていうか。ちょっとハリウッドに近いっていうか。前作のリアルな抗争から「いや、さすがにないわあ」というツッコミも満載でしたが、エンターテイメントとして、私はダレることなく楽しめました。
しか~し、大きい文句が1つ2つございます。笑
ではここからネタバレです。
↓
一番大きな文句は大上さんが出てこない。いや、前回の事を考えたら、しょうがないんですが。
やっぱり大上さんのインパクトが大きくて、寂しいです。回想でもいいから出て欲しかったなあと思いました。日岡の思い出として、とか。ギャランティー的な大人の事情でしょうか?
良かったのは、前回でハンサムだけどぼんぼん刑事の日岡役の松坂さん。昭和にこんなハンサムな刑事いないと言いきっちゃったワタクシ。今回はすごい役作りで、演技良かったですね。こっちの顔の方が好きです。
演技と言えば何といっても上林役の鈴木亮平さんの演技が鬼気迫っていて、素晴らしかったです。こわあ。怖すぎる。でもこういう上の人が出向いて行って大暴れという、ちとあり得ない展開に。
それから、チンタ役の村上虹郎さんの悲しく切なげな雰囲気がすごく良いなと思いました。セリフなくても目が語っていて、いいですよね。でも最初からフラグ立ちまくり。
最大の文句はチンタのお姉さん役の方です。 アイドルの方なんですね。ファンの方ごめんなさい。ですが、作品をぶち壊しですよ。
日本映画界はこういう配役のしかたを、やめなければだめだと思います。男性も女性もアイドルはアイドルの世界にいて欲しい。演技のうまい女優さんも、たくさんいると思うのになあ。すごく残念です。
特に葬儀の場面の泣く演技?もう本気で怒りそうになりました。
監督はなぜOK出したのかなあ。ええーんえーんって感じの声、涙も出てない。せめて目薬とか~。クラブのママにも見えないし、本当ミスキャストだと思います。
前作の真木よう子さんは良かったのに。すごく残念。
それから日岡のコンビの瀬島にはすっかり騙されました! 「結構こういう人が怪しいよね、極道の方のスパイとか?」と思いながら見ていたのに「わしらは相棒じゃないの」というセリフに「ああ、やっぱり、いい人なんだあ」と涙が出ました。
か~らの。翌日の空っぽの部屋を見て「うえええ~」
涙返して。
すっごく驚きましたけど、これは無理ありますよね。つっこみます。
日本警察ここまでしないんじゃ?って。
あれだけの荷物を一日でご近所にも内緒で引き上げるなんてのも無理ですよね。ご近所のセリフ「ずっと空き家」というのは、ぞっとしましたけ、どう考えても無理ですよね。
それから日岡ターミネーター?っていうくらいの不死身すぎる。
脇腹2回も刺されてて運転するは格闘するは、ちょっとやりすぎです。1か月は動けないよと思います。
残酷度は1作目よりも減っていると思いましたけど、目ん玉ころんころん。とかえぐいですね。ブタのあれよりは良かったけど。
ドーベルマンのところは「ああ~~犬うう殺さないでええ」と思い、そして、ちっこいワンコが檻を出て行ったところでは「いやああああ~」と思いましたけど、かわいがってもらえて良かった 笑
暴力の限りを尽くした、こういう映画大好きですが、猫と犬はどうか無事でいて欲しいです。
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