2022年1月19日水曜日

浅草キッド の感想とアウトレイジ最終章 ネタバレなし感想

 

2022年は日本映画の年?というくらい見ています。といっても4本だけですが、年に1本も日本映画を見ていない私にとって、えらいことになっています。

日本映画は苦手だなあと思っていたのに昨年の孤狼の血を見て「きえええ!面白い~」とハマりました。

そして前回感想を書いたザファブルも2本ともおもしろかったです。アクションも多くてテンポも良くて。

日本映画と言えば「ちょっと暗い食卓で家族がぼそぼそ話すシーンが延々続く」ようなイメージがあったのですが、確かに昭和の日本映画ですよね。ずっと見てないんだもん、時代は変わったよねと思いました。


浅草キッドの感想ですが、最初に思ったのが「え?たけし本人出てる??」というくらいのそっくりメイク(だったそう)



そして若いころのたけしの事を絶対に知らないであろう主役の俳優さん(柳楽優弥)の所作がたけしそのものでした。顔は全然似てないのに格好とか話し方とかそっくり。

「すごいねえ」と夫と話してたら翌日にファブルでクレージーなやくざ役しててびっくりしました。マンガ、ザファブルの小島とは全然違うキャラになってましたけど、うまいですね。

似ていたと言えばツービートのきよしのほう。アクセントとか話し方とか本当にそっくりで、調べたら、なんとナイツの土屋さん(お名前も知らなかった。ヤホーニュースじゃないほうか!って。すみません)光の速さで突っ込む方ですよね。こんなにほんわかしたボケもできるんだなと思いました。


浅草キッドは昭和の東京の描かれ方がすごくよかったです。東京生まれですが、かなり端っこで浅草の事はあまり知らないとはいえ、きっと正確に再現されているんだろなと思いました。

師匠の住むアパートはすごくリアル! 狭くて、ガラスに変な型押しがあって引き戸が古くて。なぜか、どこの家でも変な人形が飾ってあって、なんか懐かしい。

全体を見ればいい映画だったんですが、やっぱり私にはテンポが悪くて長すぎるシーンも多かったです。

客席のいない舞台で歌うシーンはあんなに長くなくて良かったんじゃない、とかタップもだんだんうまくなるのは良いけど、ここも長くない?とか。それからたけしの歌もちょっと長くない?と。すみません。

最後にだけあの歌が出てきた方がもっと感動したんじゃないかと思いました。

私一人だったら見ていなかったかもしれないなと思いました。悪くはなかったですけど、やっぱり私にはあまり合わなかったかなと思います。

たけし繋がりですが、アウトレイジ最終章 も観ました。

こちらは前2作が結構好きだったので(というか最初の)見たのですが、これはつまらなかったなあ。

途中ダラダラしてたし、たけし本人もやる気ないように見えました。たけしはもうこういう役じゃない方がいいと思います。

映画のレビューも悪いものが多くて同じような感想が(私もですが)多かったです。

浅草キッドの監督は劇団ひとり 才能ありますね。

夫に「ホラー笑ってはいけないに出てる人だよ~ジャッキーチェンの真似したり遅刻してぶたれる人~」って笑

今年はもっと日本映画見ようと思います。




2022年1月16日日曜日

映画 孤狼の血と 小説 孤狼の血 比べてみた。

 読みました。昨年ハマった映画 孤狼の血の原作 




孤狼の血 著者 柚月裕子 角川文庫 第69回 日本推理作家協会賞

常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。

角川サイトより転載。。。。。。。。。


映画版 



ネタバレなしの感想から。


どちらも内容は角川サイトのあらすじの通りで「男っぺ~のう。極道とマル暴じゃのう」なんですが、なんと小説版の方がかなり抑え気味でした。というかこちらがオリジナルですが、映画はやはり見せ場がたくさんあった方がいいのかド派手です。残酷なシーンもあり、アクションも見どころありました。

反対に小説の方はもっと警察の内部などのリアリティーに徹していると思いました。

マル暴の知り合いはいませんが、きっとこういう人いるよねと思わせます。

そして主人公の大上さんは全部脳内で役所さんになってしまいましたw

映画版の成功の90パーセントくらいは役所さんの力ではないかなと思ってしまいます。他の役者さんもすごく演技良かったのですが、役所広司に持っていかれたよね。

暴力デカ、でも人間臭くて、心の底ではすごく優しい。人好きな大上さん。すごくすごく好きでした。




映画の成功はやはり役者にかかっていると思いました。イメージに全然合わなかったり、まして下手だったりしたら台無しい~。

アメリカの小説が映画化されたものはだいたい小説の方がより詳しくて好きなことが多いです。特にスティーブンキングの作品はたくさん映画化されていますが、個人的にはほとんど小説の方が面白いと思っています。一つだけ映画の方が良かったのがデッドゾーンです。

これもクリストファーウォーケンの薄幸そうなブルーの目と寂しそうな表情がものすごく作品にマッチしていました。やはり主人公のキャスティングはすごく大事だと思います。




小説が原作の映画を見比べるの面白くて大好きです。それから日本の映画のアメリカ版も見比べるの好きです。

過去記事 Dark water と仄暗い水の底からを見比べてみた。

オリジナルのリングとThe Ring見比べてみた。


ここから映画、小説版 どちらもネタバレあり。


映画はしょっぱなからド派手な拷問シーンから。でも小説には出てきませんでした。ページをめくりながら「え?ブタは?ブタは?」って言っちゃった。笑 ブタ拷問は映画のオリジナルでした。でも壮絶でいいアイディアだったと思います。汚いけど。

トーマスハリスの大好きなハンニバル にもブタ出てきますが、やはり小説の方がよりえぐくて良かったです。良かったの?はい~♡ 

それから大上が日岡にパチンコ屋のチンピラを殴れと命令するところは小説にもありますが、映画の見せ場の数々の家を燃やしちゃったり、おちん切って真珠出したりもなし。

ええ~こんなに変えちゃったの? 映画を変えすぎて作者が怒るのは上に書いたスティーブンキングのシャイニングが有名ですよね。私もシャイニングは小説の方が好きです。でも孤狼の血は映画の見せ場的に特に火をつけるシーンなんかはかなり好きでした。目の中に炎が映ってたりして最高でした。

小説の方は極道の組同士のあれこれの方が多かった気がします。全面戦争をなんとか抑えるために大上さんが頑張るのは同じ。で、消されちゃうのも同じです。これはやっぱり辛かったです。

こちらは話をつけに組に行った夜に行方不明になり、海から発見されるところは同じです。

リコのエピソードは晶子という組のもんの未亡人に変わっていて、日岡と女性の絡みもなし、そして日岡が警官内部調査をしているとわかるのは最後の最後でした。映画では反対に最初の方でした。

小説の方が良かったところは日岡が大上の意思をつぐところ。ここは、もっとはっきりしていてかっこいいです。晶子から託された大上のノートを使い、警察の上司にたてつきます。

「本物の警察官の心得は、大上さんからみっちりしこまれましたけ」ふあああ~かっこいい。その後上司を脅迫します笑 ここも気持ちええ。

それから、その後も描かれているんです。

年号になっていて、組がどうなったか、日岡がどうなっていくか。数年後まで描かれていて、これはよかったです。映画ではパート2になるのかもしれません。

エピローグもあって、日岡が部下に「やりかたは昔の上司からみっちりしこまれとる」とすっかり大上がのり移ってるいます。しびれるう。

うう~ん2の映画まだまだ来ないと思うけど小説先に買っちゃおうか迷っています。それからやっぱり大上さんのキャラが好きすぎて、ロスになってます! やっぱりキャラクターって大事ですね。




2022年1月12日水曜日

ザファブル&ザファブル殺さない殺し屋 マンガと映画の感想

マンガ「ザファブル」にはまってます。

なにこれえ?めちゃくちゃおもしろい~。

マンガBANG(マンガバンと読むらしいです。こちらは合法サイトマンガバンクというのは違法サイトだそうなのでお間違えなく)無料マンガサイト。12月から一日8話ずつ(一日2回メダルがたまります)ずっと読み続けて最終回の22巻まで読みました。

昔チラ見した時は顔がなんか情けない(そこがポイントなんですが)と読んでいなかったのですが、中盤からの面白さは半端じゃなかったです。3巻まで無料が多いのに3巻まではちと話の進み方がおそくて残念です。話が進んでくるとノンストップです。




殺し屋とかマフィアとか復讐人とか裏社会の漫画が大好きなのですが(レディーなのに)
ザファブルはコメディー色が強くて大笑いしました。上の表紙みたいなシリアスなシーンはあんまり出てこないです。

プロ中のプロの殺し屋なのに猫舌とか設定がいいww




銃で撃つようなシーンはもちろんありますけど、1年間一般人として大阪に住むことになった殺し屋の物語は常識を知らなかったり、人の温かみを知ったりして笑ったり、ジーンとしたり、最後まで本当に良くて心が温かくなりました。




兄弟という設定で大阪に潜る相棒のよーこ。大好きになりました。面白すぎます。


バーのシーンでは声出して何回も笑いました。

私の好きな「ウシジマくん」とか「外道の歌」とか、バイオレンスものはシリアスで残酷なマンガが多いのですが(大好きなんですが、あんまりお勧めできないマンガが多いw)コメディー色が強いのにばかばかしくなくて、ちゃんとストーリー展開が面白いのですごくはまりました。こちらは誰にでもお勧めできます。

今第2シーズンはじまっててパート2を光の速さで購入しました。最初の22巻までも、読んでしまいましたが、紙の漫画も購入します。

さて、映画ですがNetflixで見つけました。

でも日本の漫画の実写版ってひどいという噂を聞いています。ジョジョとか進撃の巨人とか見たいなあと思っていたものがレビューがあんまりで。アイアムアヒーローだけはレンタルで見ようかなと思っています。アメリカもアマゾンでレンタルありました。

日本映画はほとんど見ない&マンガの(しかも好きなマンガの)実写版ということでやめようと思っていたんです。
レビューもつまらないというのも多くて。

しかーし夫が見たいというので、とりあえず最初のザファブル見ました。



結論からいうと、すごくおもしろかったです。

最初はキャストがあり得ないなあと。ああ~岡田君かあハンサムすぎる。ファブルの情けない前川清みたいな風貌でボーっとしてる感じがいいのに、岡田君はきりっとしてる。

よーこ役の女優さん、すごくはまってました。容姿がそっくり。

似てないけどすごかったのが柳楽さん。この人すご~~~~い!!

実はこの映画の一日前に浅草キッドを見ていて(こちらも感想書きます)若い日のたけしをやったのですが、顔は全く似てないですけど、若いころのたけしそのままでした。ていうか今年日本映画ばかり見てるw



マンガの小島には似ていませんが、エキセントリックで暴力的なやくざ役ぴったり!すごいな!夫も「この人すごくうまいね」と唸ってました。

1も2もマンガのストーリーに沿っていますが、一番違うことろが戦闘シーンが派手。

ザファブルの冒頭はかなり派手な銃撃シーンで、血もたくさんなので苦手な人はご注意かな?

中盤、大勢対ファブルなシーンがあってハラハラてこずる場面がマンガファンには許せなかったようです。ファブルそんなに弱くないって。

全体を見たらすごく良く言っちゃうとジョンウイックコメディー版みたいで、私も夫も大満足でした。

そして翌日 夫が「ザファブルの2見ようよ~見ようよ~」一日くらいお休みしてもいいかなと思っていたけど「見たい見たい」マンがあらわれたので、また一緒に見ました。



正直こちらもかなり良くできてると思いました。
ただ、こっちの方がちょっと中だるみがありました。

中盤までテンポよくおもしろかったのに、ちと残念。
マンガにない派手なシーンもこちらにも入っていました。

なかなか良いアクションでしたけど、1の方がより好きだったかな。
2も結構なグロイシーンありますよ。
車のシーンはかなり良かったな。

日本映画苦手だったのですが、変わってきていますよね。今年はもっと見たいなと思いました。というかまだ2022年数日なのに、この10年で一番見てるかも。笑