2022年4月15日金曜日

Netflix イントルージョン 侵入 いまいちだった~。ネタバレ感想

 イントルージョン 侵入 2021年アメリカ



ちょっとだけあらすじ。

スリラーサスペンス

かなりのド田舎ですが、おしゃれな大邸宅で建築家の旦那。自身も精神科カウンセラー。裕福で幸せを絵にかいたようカップル。

ある日出かけた夜に数人の男に押し入られて……という、ありがちなストーリー。

でもこういうのも良いかなと思い見てみました。


う~んう~ん、つまらなくはないけど、すごくおもしろくもなく、まあまあ暇なときはいいかも?という感じでした。Netflixの映画っぽいというか。

スリラー好きには物足りない部分が多かったです。あまり怖くもなく、暴力も少ない。そんなスリラーが見たい方にはいいかもです。



それではネタバレ感想です。


旦那が最初から怪しすぎるので、この人しかいないやんとすぐに犯人特定。案の定おまえか!顔とか表情で最初からわかるよねえ。

だいたい正当防衛とはいえ人を殺してすぐに「さ!新築祝いだ♪」っておかしいよ。

設計士だからって監禁地下室ありのこんな設計しても、普通なら配線とかの新築のチェックが入ります。すぐにば~れるよ~。

せっかく(?)女性を地下監禁して、なんにもしてないの。え?目の前の椅子に座ってバットを持って見てただけ。え~なにそれ?ホステル的なあれこれはなし。

一番はらはらしたのは奥さんがこの旦那のいないときに書類をあさったり、PC見たりしたとき。「あわわ、旦那が帰ってくるよ~」と。でも怖いのはそのくらいでした。はい、そのくらい。

美人の奥さんの設定が元乳がん患者なのはいらなかったのではと思いました。鬱で悩んでいたことがあったとかも。それまでにそういうシーンがでてきてないし、乳がんも何かの伏線?実は乳腺化の医者が?とか思ったら、そこはスルー。

ん?そして怪しい田舎の刑事。実は黒幕??と思ったら、これも何もなし?なしい~?

ええ~もっと膨らませようよ。

それでも、まあ途中までは「どうなるのお?」と楽しく見ました。すっごくつまらない映画もあるので、そんなにひどくもなく、でも「おもしろい」とは言いがたい、そんな映画でした。

暇つぶしになにか、あんまり強烈じゃないのをというときに。でも地味なまま終わります。

最後の最後にベタなトラックのシーンも別にいらないと思うし、あと不動産関係者として、あんな事件あった家そんなにすぐに売れないと思う~w





2022年4月10日日曜日

映画 闇金ウシジマくん ファイナル ネタバレあり感想 マンガの映像化の難しさ

 

マンガの闇金ウシジマくんの大ファンです。




麻薬やギャンブル中毒のいわゆる底辺と言われている人たちと闇金業の物語、すごくえぐい、そして残酷で読めば必ず落ち込むと言われている鬱マンガ。それでも私は大好きです。

作者が実際にインタビューをしているため、ものすごくリアルです。歌舞伎町の匂いがしてきそうw

で、そのマンガのずっと見たかった映画版を見ました。一番最近のそして最後の作品(ファイナル)




ウシジマくんの中学時代の過去。そして同級生の竹本が出てくる好きなエピソード。マンガにはない悪徳弁護士を(20巻トレンディーくん)のまりこさんをエピソードに絡めてありました。ごめん、マンガ読んでいない人さっぱりわからないですよね。

マンガ(闇金ウシジマくん)にはいくつかエピソードがあり、竹本が出てくる回(18巻から20巻ヤミキンくん)は結構好きでした。ショックで落ち込みましたけど、物語がよくできていると思いました。

ホームレスを連れてきて働かせる(誠愛の家)の家の描写がマンガの方がきついかもしれません。逃げ出したら、なにをされるか、とか。これはひどい。どん引きです。

竹本はちょっと変わっているけどウシジマくんに出てくる登場人物の中では唯一と言ってもいいかもしれない善人です。誰に対しても優しく、親しみをこめてあだ名で呼び、ウシジマでさえ「薫ちゃん」と呼んでいました。クラスの集団暴行に唯一加わらなかった少年。うしじまのウサギを預かってくれた竹本。




それなのに~親友なのに地獄に送ったウシジマ~ひどくない?「ええ~鬼か!!」と怒って読みましたが、マンガでは最後に車の中で泣いているようなシーンがあるので、ほんの少し救われます。ほんの少しだけ。

映画はこれがなくてがっかりでした。


主演の山田孝之さんですが、ドラマにもなっているので日本の皆さんにはおなじみなのかもしれませんが、主役の山田孝之さん、ウシジマくんには物足りなく感じてしまいます。

ファンの方ごめんなさい。素敵な方ですが、ウシジマくんは素敵じゃだめw 

もっとくせがあって、こわもてで、さらにでっかいガタイの良い人が良いな。プロレスのヒールみたいな感じの。山田さんでは(中学生でフルスイングのバッドで不良を半殺しにした人)には見えません。

それから演出のせいだと思うのですが、感情を出さず、無表情すぎだったと思います、もっと眉間にしわ寄せて「うああ??」って感じでも良かったのになあと。

映画 ファブルの時も思ったのです。ファブルが岡田君ではハンサムすぎる。ただ、ファブルは普段は殺し屋を隠して(弱そう)に見える設定なので背が小さくてもいいのですが、ウシジマくんは見るからにやばそうな感じのほうがいいよねえ。

マンガが原作だと……うるさい、うるさい笑

評判がわるかった「進撃の巨人」実写版「テラフォーマーズ」実写版「ジョジョ」実写版

全部見ていません。マンガの実写化は難しいと思います。アニメの方が世界観をよく表せてよいと思いますが、裏社会ものはアニメか難しいのでしょうね。ファブルはアニメ化してほしいと思いますが。主人公が殺し屋とか闇金業者とか難しいのかもしれないですね。

「デスノート」はアニメ版見て面白かったのですが、映画版、見ていないのですが興味あります。ただNetflixが作ったアメリカ版の「デスノート」は最低だとの意見が多いです。私は少しだけ見てやめました。夫は最後まで見て怒ってましたw作り直してほしい~。それから「進撃の巨人」こそハリウッドマネーでドーンと大アクションで作ってほしいなあ。

マンガ「秘密」も大ファンなのですが、あの世界観を表現するの難しいと思いました。薪さん……誰がやっても難しそう。きっと文句言っちゃうなw 映画を見た方「いやいや、すごく良かったよ」という方いらっしゃったら、ぜひ、教えてください。あ、ちなみにマンガの岡部さんのファンです。こちらはぴったりの役者さんたくさんいそうw


マンガの「善悪の屑」ウシジマくんより凄惨な事件がいくつも出てきて、犯人にど復讐する大好きなマンガ。こちらもドン引きするほどの描写ですけど、あまりにもひどい犯人への復讐にすっきりしたりします。はい、こんなん大好きです。続編も買って読んでいます。

こちらも映画化だったのに、公開中止になったんですね。これは見て見たかったなと思います。あのシーンとか、あのシーンとかやったのか?気になるウ。

今日はどちらかと言うとマンガの感想になってしまいました。ウシジマくん、他のも見てみます。夫が気に入ってましたw






2022年4月8日金曜日

少年は残酷な弓を射る ネタバレ感想

We need to talk about Kevin 

邦題 少年は残酷な弓を射る 2011年

監督リンラムジー 主人公 ティルダ・スゥイントン




前から見たいと思っていた作品をやっと見ました。

冒頭のトマト祭りの真っ赤な色がすばらしい。色が効果的に使われています。

ティルダ・スゥイントンが母親役!?と言うところでまずびっくり。父親役がジョンCライリーってのがまたびっくり。

邦題はかっこよくて気になりますが、ここまで言ってよかったのかなと思いました。

作品は過去と現在が目まぐるしく入れ替わります。私の苦手な作りなんですが、それでもティルダの髪型で把握しました。笑

演技が素晴らしいです。トマト祭りの心から楽しそうな表情、それから妊娠後期のママクラスでの辛そうな感じ。

望まなかった妊娠 全く懐かない子供。それどころか父親にだけ懐く子供。これは辛い。泣きわめきが止まらず、工事現場のシーンはきつかったです。

夜泣きとか赤ちゃんは泣き止まないときがあって、それはそれは疲れ切ります。

あやしているエヴァの表情 唇真一文字にひきしまって、 こわ!

それからケビン役の少年の小さいころのクソガキっぷり。憎たらしい表情!むかつく!すごくうまいですよね。


3世代のケビン役の俳優 皆良いですね。3人とも「いら!」とさせられます。



一見優しそうなイクメン風な旦那のくずっぷりも見事。

「男の子はこんなもんだよ」いやいやいや。男の子の母親ですが、こんなことないよ。

この子の異常さに気がつかず、妻の苦悩も軽く見てた旦那もあれですが、エヴァも正面からぶつからないんですよね。

一度だけおむつ事件で突き飛ばした拍子に骨折させてしまったけれど、例えば大声で怒ったり、尻たたくくらいは皆あるんじゃないのかなと。でもエヴァはがっつりぶつからないんです。

プイっと顔を背けて部屋を出ていくような描写が多くて「そこはもっと怒ろうよ」と思いました。

聖なる鹿殺しの次に見たのですが、どっちもかなりしんどい映画。元気な時に見るのをお勧めします。またどんよりしてしまった。

「母親に愛されたく、振り向いて欲しいために悪さをする少年」という見方が多いのですが、そうなのかなあ、私はどちらかと言うと、う~ん、なんていうか生まれながらに、どうしようもない(悪)な子供がいて、親にはどうしようもできないのかもという感想も持ちました。

加害者の親はいつも「育て方が……」と批判されますが、そういうの関係ないんじゃないかと。絶対的な悪の種をもった子供(人)はいるんじゃないのかとか。

最後のぎこちない抱擁とか整えている部屋とか。出所して一緒に暮らすつもりなのですね。あそこまでうまくいかなかったのに、私はやめた方がいいと思うなあ。映画なんだけど、そうなんだけど。

すごくもやっとしました。

エヴァの気持ちもケヴィンの気持ちもわからないぞ!

きつく、つらく、考えさせられる映画でした。

でも、そろそろ考えずにワーキャーいうホラー映画を見たいですw