2020年9月1日火曜日

『映画』ジョーカーJOKER ネタバレありの感想と考察

 ジョーカー 2019年 10月公開 



いやあ素晴らしかった。早く見ればよかったです。

「絶望感すごいよ」と言われていて、今ちょっと時期的に鬱が出てきてるので見るのやめた方がいいなと思ってました。チェルノブイリも同じ理由で見ていません。

確かにこの映画もいろいろきついですけど、見て本当に良かったです。

終わってからの余韻もすごくて、考察ブログなど読みふけりました。


監督がトッドフィリップス。何の作品監督したんだろうとみてみたらハングオーバーシリーズとかデューデートの監督でひっくり返りそうに。笑 

どっちもすごく好きです。でも同じ人が撮ったのお??とびっくりです。

映像も脚本も良くて2時間あるのに中だるみなし。

ホアキンの演技がとにかく素晴らしかった。これは納得のオスカーですね。

最初にオファーが行ったのがマーチンスコセッシ監督でレオナルド・ディカプリオにもオファーが行ったそうです。

レオナルドジョーカー!それも見てみたかったです。



それではネタバレありの感想です。





映画としても完成度が高く、何よりホアキンの演技!なんか取りつかれているかのよう。最初にキャストを聞いた時には「ふ~ん」とそれほど魅力を感じませんでしたが、演技力絶賛だったのでそれだけでも見たいなと思っていました。

最初少し見て、落ち込みそうだったらやめようかなーと思っていたのに、すごく引き込まれていきました。

1980年代のニューヨーク(ゴッサムシティ―なんだけど)の雰囲気がすごく良かったです。行ったことはないのですが路地裏の匂いまで感じられそう。

アーサーがぼこぼこにやられるところ。

会社でも馬鹿にされるところ。

家に帰ればお母さんの世話。そして笑いの発作。

きつい。きついのに引き込まれていく感じ。妄想の部分も辛くて、彼女ができたんだと思ったところまで、まさかの妄想。ここは本当にびっくりしました。

そして考察を読んでいると「最後の精神病院以外は全部アーサーの妄想」というのがあって「そんな考え方もあるんだ!」と驚きました。

アメリカでは結構この説が押されていて、なぜなら……

1最後の精神病院に入れられた説明が一切なし。

2その時だけ髪の毛が黒かった。

3劇中出てくる時計が全部11時11分

4地下鉄で3人射殺するところで銃弾の数が一発多い。(これは夫も指摘)

5ウエインの両親が殺されるところ見ていなかったはずなのに見ていたかのような描写がある。

などなど。

そしてもう一つの仮説が「そもそもアーサーはジョーカーではない」

おおお?どういうこと?

年齢的にバットマンと合わない。この暴動などが本当であったら、本物のジョーカーはそこからヒントを得た、この中のだれか。

ほおおお。

いろいろ考えますよね。見終わった後に考察見るのが楽しいです。

アーサーの妄想がどれで、どれが本物なのか。想像するのも楽しいです。

監督は「最後の精神病院での笑いだけが本物の笑いだ」という意味深なことも言ってました。それはやっぱりそうなん?

確かに少し変だなと思うところはありました。

トークショーゲストの時にあれだけの大物マーレーが一般人のゲストのところに挨拶は来ないよね。とか銃を持ち込むなんて無理だよねとか。それでも、映画見ている時は(ゴッサムシティーは、そうなのかも)と思ったりもしました。

あまりにも現実っぽくてニューヨークぽくて、それはやっぱり意図されて作られたのかな。

DCと全く別物というか「孤独な男の狂気」というところではタクシードライバーのようでもあり、ヒーロー映画とかヴィラン映画では全くなくて、それも良かったです。

途中でもしやバットマンと兄弟??というサプライズもあったり、それがペニーの妄想だったり脚本も素晴らしい。もっとどんよりした感じの映画なのかと思ってました。

後半の貧民層の暴動の様子は、最近の現実の暴動を思い出しちょっと辛かったです。







2020年8月28日金曜日

『映画』クロール 凶暴領域 見ました。ネタバレなし感想

 クロール CRAWL 2019年アメリカ映画


監督アレクサンドルアジャ 

制作アレクサンドルアジャ サムライミ

監督のアレクサンドルアジャ大好きなので見るの決めました。「ヒルズハブアイズ」がすごく良くて。残酷ですけど良いホラーでした。「ミラーズ」も好きだったし、それから特に「ピラニア3D」が好きです。このグロと笑いのセンス。すごいわ~。

「ハイテンション」はまだ見ていないのですが、いつか見たいです。

「ルイの9番目の人生」も監督したんですね。この映画もすごく良かったです。子供の成長映画かなと思って見てて、えらい目にあいました。笑 でもすっごくよかったです。アーロンポール出てます。


そして今回のクロール こういう映画大好きです。

凶暴な敵と戦う強い女性♡ というテーマが大好きです。一番好きかもしれない。だからスラッシャー系のホラーが好きなのかも。女性が生き残る(ファイナルガール)が多いじゃないですか。戦って生き残る。これがいいのかもと最近気がつきました。

ターミネーターのサラコナーとかエイリアンのリプリーとか。どちらも大好きな映画です。サラコナーも最初は普通の女子大生。リプリーなんて「私の幸運なお星さま助けて~」とか言ってたのにあの強さ。

今回はワニ。そして自信を無くした水泳選手。めちゃおもしろかった。

元気なかったんですが、すごく元気出ました。テンションマックス!

ワニ怖いわ~ワニ映画結構見てます。サメとワニはとりあえず見ないと(笑)

舞台がフロリダですから、こんな話もあるあるで怖いですね。

最近もニュースで、フロリダに住む男性が裏庭で愛犬をワニに引きずられていきそうになり、殴って救ったと。フロリダあぁぁ……。


突っ込みどころはありますが、本当にエンタメとして楽しめました。おすすめです。

驚いたのはお父さん役にバリーペッパー プライベートライアンではすごく若かったのに、いつの間にかお父さん!つい最近みたいなのに。←あ、これ言っちゃった。





元メディックの夫はめちゃ突っ込んでいました。「あの傷では歩けない!」とか。確かに〜。でもこういう映画だと気にならないです。←好き❤️







2020年8月24日月曜日

『映画』イット2 It chapter2 見ました。ネタバレなし、ありの感想

 It Chapter2 を見ました。


 2019年公開 前作のいわゆる続編というか1が子供時代の話で2は大人になってからのお話です。

面白かったです。期待していなかったのもありますが、思ったより面白かった。ちょっと突っ込みもありますが、それは後半。笑


前作の「It」は2017年公開で、こちらを見ていなくても2でかなり説明があるのでわかると思います。

どちらも原作は1986年のスティーブンキングの原作の「It」これも昔読みました。「It」は5巻まであって、とにかく長くて長くて、絶対読み返さないと思い日本で手放してきた本です。

1990年に一度映像化されていますが、こちらはテレビ用の映画でした。すごく怖くてトラウマになった人続出。私も一度見たけどあまり記憶にないです。


2017年のリメイクは血もどばーと大量ですし、ジョージ―の最初のシーンも昔のものよりえぐいです。


それでもホラー映画というよりは少年(少女)たちの成長の物語。悩み、友情、淡い恋。スタンドバイミーによく似ていると思いました。(スタンドバイミーもスティーブンキング原作)


そして今日見た2019年のIt2なかなか見なかったのは「長すぎる」そして面白かったんですが、見た感想も「長すぎる」笑 

子供時代の事は1でたっぷり見ているので、あれほど入れなくても良かったのではと思いました。

とても良かったのですが、ホラー映画ではないかな? 青春冒険映画?あまり怖くないです。




それではネタバレありの感想です。


私の突っ込みその1 主に脚本編


最初の方で2016年の設定なのに相手を馬鹿にするときに「メグライアンがウイッグ返せって」(確か)というセリフがあって、20代後半くらいの設定なのに「いやいやメグライアン知らないんじゃないのお?」と思いました。私はすぐにあのくしゃくしゃっとしたかわいいヘヤーが浮かびましたけど、これは古い。


ところどころに「ちょっとこれ入れたら笑えるかな」というセリフがちと滑ってます。


主人公のビルはスティーブンキングがモデル(と本人が言ってた)なのですが、あちこちで「君の本はラストが嫌い」と言われます。キングも言われること多いので入れたと思うのですが、原作者をそんなディスっていいの?笑

本人が出演しているくらいだから脚本読んでるとは思います。おもしろがってるのかな?スティーブンキングは質屋で中古の自転車を売ってたおやじで、セリフもかなり長いです。


突っ込みその2 何でここにコメディー入れたの編


ベバリーがトイレに閉じ込められるシーンで、まさかの”here's johnny”シャイニングのパロディー。これは入れない方が良かったです。もっと怖い怖いで押した方が良かったなあと思いました。

ちょっと怖いシーンでコメディっぽくして、でも滑るという箇所がちらほら。もったいないなと思いました。


モンスターがわっと出るシーンもわざとなのか?作りが安っぽいというかちょっと笑っちゃうような(苦笑い)造形でした。1の方はきっちり怖いシーンあったので残念でした。


そう、あんまり怖くなくて「ヒッ」って声出たのはリッチーが大きな銅像に襲われるところ。せっかくのR指定だから、もっと怖くても良かったなと。R指定なのでFワードがめちゃくちゃ出てきます。


怖さを和らげるのならFワード少なくしてPG13の方がよかったんじゃないかね?と映画会社の重役みたいな感想も持ちました。


突っ込みその3 吐しゃ物シーン


これは個人的にですが、排せつ物シーンが本当に苦手です。リッチーが緊張して吐くシーン、あんなにクリアに大写しにしないでほしかった。映画館で観なくてよかった……。


良かったキャスティングだけど1つだけ突っ込み


良かったのは俳優陣そして演技 ビルヘイダーがやっぱりすごく良くておもしろい。ジェシカチャスティンの演技もとっても良かったです。


気になったのはベン。あまりにも似てないです。ものすごくかっこよくなっていて、なんでこんなに変えてしまったのかなと。太っていたらヒロインと結ばれたらダメなの?水の中でキスしちゃだめなの??といろいろ考えてしまった。


少年のころのベンが好きだったので、ちょっとがっかり。そのままでいいじゃないって。

私がキャスティングするならジェームスコーディ―ンとかかな?いいですよね。


予算とか大人の事情もありますから、しょうがないですけど、あんなにもハンサムじゃなくたってって、ちょっとモヤモヤしました。

全体としては良かったと思います。でもやっぱり

長すぎるのと、もっと怖い方が良かったなあ。