ミュージアム
2016年 2時間12分 主演 小栗旬 監督 大友啓史
原作の漫画の大ファンです。
巴亮介さんのミュージアム
サイコサスペンスが大好きで、好きなマンガベスト5に入るかも。
実写化と聞いてずっと見たいと思っていました。アメリカではなかなか見ることがかなわず、最近VPNのインターネット回線経由で日本のNetfflixで配信されていたので、さっそく見ました。
結論から言うと、結構おもしろかったです。
原作の方が良かったですが、ストーリーも原作にかなり沿っていました。
良かったのは原作もかなりグロイのですが、映像でもかなりグロさを見せていました。勝手になんかキレイ目にカットされているんだろうなと思っていたのでびっくり。好き嫌いははっきり分かれそうですが、私はここはすごく良かったと思います。
悪い点はテンポが悪くて、時間が2時間12分と長いです。原作は素晴らしいスピードで物語が展開していくのに対して、映画の方は例えば奥さんのサイドストーリーを足したり「ここいる?」と思ったところも多かったです。
私にとって、一番残念だったのはカーチェースシーンの撮影。あれはちょっと迫力なさすぎでした。
小栗旬さんのキャスティングは良かったと思います。ややオーバーアクションでしたが、あのくらいのほうが私は好きだしうまいと思いました。
最初に見た小栗旬さんの演技がゴジラVSコングでこれは英語も演技も残念だったので、びっくりでした。原作の沢村そのもので。
カエル男は妻夫木さんである必要があったのかなと疑問です。演技うまいですね。でもハンサムだからもったいないっていうかw ←超個人的意見
昔、模倣犯を読んだときに「いつもニッコリ笑っているような人好きのする犯人」に私は心の中で妻夫木さんをキャスティングしました。本を読んでキャスティングするのが趣味。
映画化は中居君であまりにもイメージが違ったので驚きました。ちなみに映画は見ていません。ジャニーズがキャスティングされることが多いので、役者で固めた「ミュージアム」は良かったと思います。
ジャニーズが悪いというわけではなく、すごく演技が上手い方も多いのですが、どんな映画でもねじ込んでくるという会社の方針っていうのが、良くないんだと思います。
映画の最後は邦画っぽくてよかったと思います。ぞっとする感じで。マンガの方のエンディングももちろん好きです。考察がたくさんあって面白いんですよね。「え?どっちなの?もしや?」という終わり方なのでマンガの方が好きです。
さて、ではネタバレ含む感想です。
感想っていうかツッコミです。
かなり原作に沿っていたのに最後に医者の兄弟にする必要があった?突然「なんで??」と驚きます。
屋上のシーンはものすごくツッコミが多かったですね。マンガではネクタイに手が届きそうだったから、思わず手を伸ばすんですが、映画はあんなに遠くから……間に合わないんだから、そこは犯人確保が先だよねと。
屋上から下を覗き込む隙にカエル男捕まえられたよ?
沢村の奥さんの流産とかなんで入れたのかわかりません。マンガの方の(何度も何度も誕生日や大切な日に帰れず、すれ違いになる)シーンの方が良かったのにと思いました。
このようにw原作マンガが好きすぎてツッコミが多くなってしまいますが、全体的にはよくできていたと思うんです。だからテンポの悪さや、納得のいかないところが残念です。
沢村が閉じ込められてる部屋の感じはすごく良かったですね。あのハンバーグとか調理室とか。
生首すっごく良く出来てる!と思ったけど、あそこはもしかしたら本人首を出している??
あそこはマンガのままで、その先を知っているのに絶望的な気分になりました。
あそこの演技はとても良かったなあ。オーバーな演技という意見もありましたが、もともと主人公がかなり熱血で向こう見ずの上、奥さんと子供を人質とられていたら、そりゃあ怒鳴り散らすし、机も蹴るよねえと思います。
セブンに似てるという感想も見ました。確かに。主人公の感じも。オマージュかもしれないですね。
サイコサスペンス。マンガも小説も映画もドラマも大好きです。